飯田 裕(74期)
総合司会63期岩木俊氏の開会の辞で幕を開け、東京六稜会河崎晃夫会長、六稜同窓会名誉会長 足立堯母校校長、同常任理事67期神宅寿昭氏の挨拶に続き、74期和太守卑良(わだ・もりひろ)君(陶芸家)が「時代劇の中の陶器たち」と題して、
・染織品の藍染からの連想でその名が付いた染付(そめつけ)を中国では青華と呼び、元の時代に世界の最先端技術として始められたこと。
・わが国における磁器の制作は文禄慶長の役の後、朝鮮からの帰化人李参平が有田で初めて成功したこと。
・染付の中で祥瑞(しょんずい)と呼ばれるものは16世紀、日本風にデザインして中国の景徳鎮で焼かせたらしく、現代の貿易形態をも連想させること。
・加賀の九谷焼と有田焼との間には当時の産業スパイの攻防戦が推測されること…
など黒板を使って熱のこもった講演をされ、興味深く聞かせていただいた。
続いてのパーティでは、陶芸写真集「陶・和太守卑良」、カメラバッグ、手造りロースハム等の抽選会が74期深山欣秀君、田中保子君、大橋由利恵君の進行で行われ好評を博した。賞品を提供された方々に改めて御礼申し上げます。宴は、58期森田穣二氏の音頭による校歌、49期中村典美氏による応援歌、18名の新人(大学新入生)紹介と最高潮のうちに幕を閉じた。