六稜会報Online No.27(1994.5.20)


    【校外展示】4,000人が熱い視線
    先輩、職員らで六稜会展




       創立120周年を記念する事業のトップを切って行われたのが、六稜会展だった。平成5年9月30日から10月4日までの期間中に、会場の大阪・北区のナビオ美術館には卒業生を中心に約4千人が訪れた。

       同展には佐伯祐三、吉原治良、手塚治虫ら北野の卒業生70人の作品80点余りが展示された。とりわけ佐伯(30期)の「ノートルダム」、吉原(36期)の「あやとりをする少女」、林重義(28期)の「老婆」などは北野高校が所蔵するもので、訪れたひとたちも熱心に見入っていた。

       また、手塚(59期)が中学1年と2年の時に描いた鉛筆の写生画も公開され観客の足を止めていた。  展示された作品は旧職員の阿部俊一先生の書や一線で活催するOB、OGの建築模型、パネル、写真、陶器、漫画などとあって鑑賞者の関心も高いものがあった。

       六稜会展は昭和38年、創立80年を記念して大阪そごう百貨店で第一回が開かれ、昭和48年の100周年、58年の110周年にそれぞれ北野高校で記念展が開かれた。

       実行委員長の中村弘氏(49期)は「職員、PTA、卒業生ら多くの皆さんの協力で開催できた。今後ともよろしく」と感謝の気持ちを話していた。



      本WEB上にて 回顧展「六稜会展1993」実施中。


    原典●『六稜會報』No.27 p.11