同窓会常任理事で前教頭の原田彰氏(65期)によると、記念事業に決まった後、平成3年5月、足立校長と森繁さんに協力のお願いに行ったところ、全面協力の約束を頂いた。その1月後に、肥塚敏彰教頭(73期)と学校側の計画などを携えて伺った。演奏、録音など手間や時間、それに費用など、学校側が考えていたものよりはるかに大変なことが分かった。
森繁氏は、同席していた作曲家の岩代浩一氏にさりげなく費用は私が出すよ、と言われ途方に暮れていたわたしたちを安心させ、ご両人にお任せすることになり、好意に甘えてしまった。六稜同窓会に贈る逍遙歌「鐘は鳴る」は、森繁氏作詞、岩代氏作曲である。
森繁氏は「古い校歌や新しい校歌、それに応援歌をCDに入れることは大変なことだ。私と岩代さんはこの大仕事にかかった。いいものができてうれしい。古い連中(級友)もうれしいにちがいない。そのままになっていた以前録音した校歌、応援歌を引っ張り出してこのCDに入れた。追憶の校歌だがそれもぜひ聴いてほしい」との思いを原田氏によせられたという。なお、ジャケットのデザインは98期の谷卓司氏。