鎌田俊一(81期)
北野高校教諭・同窓会主任
しかし、準備が進むにつれて、共同歩調を取ることがいかにむずかしいかつくづく考えさせられました。
特にフェスティバルホールでの記念行事は、学校としては従来文化祭第2日に行っていた記念講演と芸術鑑賞行事を兼ねるという性格づけでスタートしましたので、さまぎまな軋轢がそこから生まれました。120周年記念募金事業として多大な資力と労力を同窓会に仰ぎながら学校行事としての枠組みをはずさないという方向は、同窓会の方々のお気持ちを逆なでする部分があったでしょうし、先生方にも肩身の狭い辛さを感じさせる結果になったのではといまでも心苦しさが残っています。
フェスティバルの座席配分も大きな問題でした。学校行事として生徒の座席を確保しなければならない関係で、同窓会会員の方々には半年も前に出席申し込みを打ち切るというご無理をお願い致しました。事前の希望調査の結果を踏まえて、ある程度の見通しを立てていたとは言え、どの程度の数が出るか、最後まで冷や汗の出る思いでした。生徒の前後半入れ替えという苦肉の策で乗り切れる範囲の希望数に収まったのはまさに偶然的な僥倖としかいいようがありません。1・2年生が式典・記念映像および第九、3年生は記念映像と記念講演そしてフィナーレ参加という前後半入れ替えについては校内の了解を得るまでかなりの議論を重ねました。
また、今回の記念行事、記念事業は最初からかっちりとした全体構想の上に進んだとは言えぬ面があり、準備の過程でさまぎまなアイデアや変更点が生まれ、そのつどプランの見直しや事務的対応を迫られました。
ひとつひとつの事業行事についてそのいきさつや裏話を紹介する紙幅もありませんが、事務的繁雑さの一方で、企画し練り上げて行く創造的な楽しさを味わうこともできました。
表舞台を作ってくださった方々、記念事業・行事を主担してくださった方々、舞台裏を支えてくださった方々、特にフェスティバルの同窓会側の座席調整を引き受けてくださった内藤先輩、ロイヤルのパーティーをお世話いただいた尼崎先輩。紙面の関係で十分な謝意も表せず、またお名前もすべて挙げることもかないませんが、本当にありがとうございました。