六稜会報Online No.26(1993.7.20)


    【特集】六稜クラブ活動小史
    書道部

    阿部教室を継承


       阿部俊一(醒石)先生の書道の授業を受けていた渋谷雄一郎氏(62期)、63期の山口義明、巽敦子(旧・星野)、徳岡幹子(旧・木村)氏らが書道の向上をはかろうと、昭和23年、創設した。
       書道教室を部室にして、先生のお手本を稽古し、文化祭・高校書道展へ出品することが主な活動であった。

       山口義明氏の部長時代、大阪府高校書道連盟が結成され活動も活発になる。知事賞を西田説二氏(66期)が受賞したり、毎年上位に入賞する時代が続く。山口義明氏は卒業後も後輩の指導に来校したり、OB・現役合同合宿の世話をするなど、阿部サークルの面倒をみている。

       阿部先生とのつながりは書道部ではことの外強いようで、高端正直氏(68期)は「卒業後は一時中断したこともあったが、再び阿部先生の御指導をOB・OGで受けている。書道が生涯の友となるでしょう」と語る。

       昭和55年、先生退職後も、教え子である高岡靖弘先生(78期)が顧問を引き継ぎ、現在の書道部も阿部書道を受け継ぎ、文化祭出展に、校外発表にとめざましい活動を続け、平成3年、第7回六稜文化活動振興賞を受賞している。


    原典●『六稜會報』No.26 p.23