六稜会報Online No.26(1993.7.20)


    【特集】六稜クラブ活動小史
    放送部

    校長室の片隅で産声

    【写真】全国高校放送コンテスト入賞楯(昭和63年度・平成元年度)


       さわやかに流れる校内放送に一瞬、耳を奪われた記憶の持ち主は、かなり多いのではないだろうか。創部は昭和26年と、40年を超える活動歴を持っているのだ。『北野百年史』によると、当時は校長室の片隅に仮の放送室がつくられ、緊急時を除いて昼休みと放課後に校庭に向け、放送していた。

       29年、民間放送が始まった。新日本放送(毎日放送)主催の第1回高校放送劇の出演校に指定されるという華々しいスタートぶり。部室と放送室が設置されるのにそう時間がかからなかった。昼休みの校内放送は今も続けられているが、最近では音楽やニュース、映画の紹介、それにラジオ小説を流すなど盛りだくさんな内容となっている。

       ながい歴史の中で、「全国高校放送コンテスト」の入賞もあるが、昭和63年4月にはKBS京都放送の、全国の高等学校を対象にした作品参加番組「こちら青春放送局」で奨励賞、脚本賞を受賞、続いて平成元年には全国100校参加の中で優秀3校の一つに選ばれた。
       OBは約250人で、NHKや民間放送などのプロの道に進んだ人も多く、現在OB会の結成を目指している。


    原典●『六稜會報』No.26 p.20