日本最古の高校オーケストラ 創部が昭和6年の音楽部
高校にオーケストラ部があるのは珍しく、しかも、日本最古ということで、その誇りは高い。六稜楽友会の会員は現在約700名。現役生との交流も盛んで、毎年春に楽友会フェスティバルを開催し、同じ舞台で演奏している。今回の120周年記念音楽会の演奏を一手に引き受け、北野オーケストラ部・六稜楽友会の実力を世に示そうと、練習に余念がない昨今である。
コーラス部は、関西合唱コンクールで昭和53年に銀賞、55年に銅賞受賞の実績を持つ。稜声会は、現在307名の会員を擁する。
「日本一の歌好き集団」を自称し、会長・会則などはないが、とにかく集まって歌おうということで、毎年夏の例会には、現役を含めて100名近くが参加するという。その強い結束力は、全会員の自負するところである。今回の記念音楽会の六稜合唱団では、歌う方の中心となっている。
2年前に部史『わが北野コーラス部』を刊行した。
両部ともにOB会がしっかりしていて、部史や名簿も発行されているなど、文化部にあっては珍しい存在といえるだろう。
楽友会会長の野口藤三郎氏(53期)は、「組織なんて、なかったんだよ」と。しかし、今回の行事を機に生まれた組織力であったにせよ、これは両会にとって未来への大きな財産になることは確かである。