六稜会報Online No.26(1993.7.20)


    【特集】六稜クラブ活動小史
    合気道部

       昭和36年、書道の阿部俊一先生を指導者・顧問として発足。すでにOBは380名を数える。

       同部はいわゆる対外試合で競うということはしない。活動の中心は日常の稽古、文化祭の演武などが中心であるが、その中から徐々に校外交流も生まれはじめ、6月に行われる関西高等学校合気道連盟主催の合同稽古に参加とか、本年第10回を迎える関西高等学校合気道演武会に参加するなど、その活躍も幅広くなってきた。

       指導者と仰ぐ阿部先生は合気道10段で、斯界にその名を知らぬ人はなく、今でも、先生個人の道場での指導を受けている。昭和56年、高岡靖弘先生(78期、北野書道科教諭合気道初段)が顧問として指導にあたり、現在部員数26名(男子15名、女子11名)の大きな部であり、卒業時には、普通むずかしいといわれている初段位を得るものが多いそうだ。

       毎年7月下旬には、吹田市にある天之武産(アメノタケムス)合気道塾道場で4泊5日の合宿を行い、これにはOBも参加しての交流稽古が行われる。
       北野の武道・柔道・剣道を指導してきた阿部先生の本来のイズムが今、合気道に脈々と受け継がれている。


    原典●『六稜會報』No.26 p.16