ケントウッド高校派遣団1998


    付添日記●ケントウッド高校訪問記
    第2週目【学校6〜10日目】



      3/29(月) 
       学校 6日目
       6:40分出発。20分で到着。快適な朝のドライブだった。
       今日は生徒と一緒にボーイング社見学。

       ティボー先生と会う。去年北野にいらした方だ。日本語が上手でほっとするが、自分のためには英語で話そうと思う。
       生徒のホストの方の車で出発。一緒に着てくださった。

       ボーイング社の中ではカメラ、バッグなどは持ち込み禁止である。企業秘密も沢山あるのだろう。仕方がないので絵はがきを買う。観光客のツアーが多いらしくそのへんはバッチリ組織化されている。
       案内人の英語がとても早く聞き取れない。飛行機を見て楽しもう。
       シアトルには沢山工場があって、働いている人の数も桁外れだ。ANA、JALもあった。

       昼は近くのサンドイッチパーラーでとる。

       学校へ一旦戻りスーザンと一緒に帰宅。
       途中スーパーで買物をする。大きなデパートより面白いものがあって楽しい。何か教材になるものはといろいろ物色する。

       夜、電話と洗濯をさせてもらう。
       外に干したりしないので乾燥機が必ずある。
       コロラド州の友人にかけるといっても随分遠いので交換をとおさなければならない。ちょっと京都の友人にかける、というふうにはいかないのだ。やはりアメリカは広い!

       夜はメキシコ料理を御馳走になった。興味があるので料理法、食材など教えてもらいメモをとる。
       その日もスーザンの友人がきた。
       友人と話す時は凄いスピードになるのでとてもはいっていけない。いかに私にはゆっくりしゃべってくれているのかが分かった。少し英語が分かるからと調子にのってはいけないのだ。実際はこんなスピードではないのだろう。

       ビデオを見て就寝。

      3/30(火) 
       学校 7日目
       朝方近くから目が覚める。

       岩本先生から電話があり、坂田さんの胃の具合が良くないらしい。気を遣っているのか、心配である。学校で会うと少し良くなったというので安心する。一応私が持ってきた薬を渡す。
       2週間目になってみんな緊張が解けてきているのかもしれない。いいことなのだろうが、帰国まで何事もないように自重しよう。

       今日はレイクの校長先生達とランチである。近くの中華料理店で食事。
       予め、聞かれることは予測できたので学校の感想など頭の中で整理しておく。
       美しい方だった。英語もきれい。教育の話など少しして終わる。
       忙しい方なのだろう。このあとまた会合があるといっておられた。

       デービス先生たちが学校から公務で出るときは必ず事務に断ってからでるようだ。公務と私事の区別がはっきりしている。

       学校に戻り英語の授業に出る。マクベスをやっていた。
       本を読み合わせて先生が生徒にいろいろ質問していた。プリントをたのんでもらう。

      4/1(木) 
       学校 9日目
       地理の授業にでる。
       親切に授業の方針やいまやっていることを丁寧に教えてくれるし、私の紹介もしてくれた。
       外国人向けの授業らしくグループでワシントン州の地理や降水量や海抜などを調べて自分たちで地図をつくる。来週発表らしく、教室から出ていって自由にコンピューターを使ったりしている。
       授業にインターネットなど自由に使えたら面白いであろう。こんなふうに授業ができたら面白い。グループ発表もいい。
       ランチタイムに今日はケントウッドの校長先生とお茶を飲むことになっていた。やはりお土産を渡したり学校の感想を聞かれたりした。
       リンダ校長は以前北野に来られている。それを聞くだけでもずいぶん親近感が増すものだ。
       教頭先生も女性である。日本でも随分改善はされたがそれでもトップマネージメントの分野に女性は少ない。まだまだ遅れているのだろうか。
       アメリカでは現場とマネージメントは完全に分離している。

       午後は生徒から噂を聞いて面白いという先生の授業を見せていただく。
       事前に予約をしておく。
       新聞の切り抜き記事(時事問題)を読んで意見を交換し合うもの。OHPを使ったり、実際テレビのニュースを流したりしてバラエティに富んだ授業だった。
       確認テストなどの時間もある。90分なのでこうでもしなければ生徒の集中力を持続させるのは困難なのだろう。まさしく教師の技量が問われるところだ。

       夕食はエリック先生の家でごちそうになる。柔道関係の先生方も参加。
       ジョージ内田先生に会う。
       やはり北野にこられている。日本語はお上手だが、私には英語で話してくる。両校の交流の由来など聞く。(井上先生から聞いていたとおりであった。)
       やはり9:00ごろさっさと引き上げる。

      4/2(金) 
       学校 10日目
       さよならピザパーティー
       夕方からさよならピザパーティーである。

       昼間教員の休憩室でデービス先生とまた教育現場の問題など聞く。
       問題のあり方、現れ方はそれぞれ違うが、子供の教育に関してはどこの国も頭をかかえているのだ。日本に限ったことではない。そして何とかしなければと試行錯誤する教員の姿もやはり同じだ。妙な親近感をおぼえた。
       一つ言えることはアメリカは個人主義の国なので最終的には本人の責任だからと、全て片付けてしまう所がある。私にはそれが大人の責任放棄のように思えてならない。
       いろいろ話してもらって参考になった。日本に帰ってから自分なりに考えをまとめてみよう。

       夕刻からピザ会。
       盛大なもので誰がどこにいるかさっぱり分からない。生徒たちはすっかり盛り上がって日本語やら英語やら飛び交っている。
       こんなに大勢ではさよならスピーチもないだろう。安心してピザが食べられる。
       いよいよ後二日である。何かやり残したような気がする。
       これはきっと2週間であろうが、2年であろうが一緒かもしれない。早目に帰宅して風船のように膨れ上がった荷物を何とかせねば…。

       明日はシアトル見物に連れていってもらう。
       ようやくトランクが収まった。これ以上お土産を買わないようにしなければ。(買ってしまいそうだ。)

    Last Update : Jul.27,1999