私の62期などは現役で仕事をしている人はもう20人いるかどうか…お金の出しにくい年金リタイア組がほとんどですが、それでも生き残っている人の半分以上が出してくれている。こうしてロートル組が走っていると「可哀想やからそろそろ抜いたろうやないか」という高橋尚子のような逞しい後輩たちが出て来ると思う。逆に、先輩方の中でも「ベルリンオリンピックの優勝者を忘れちゃあ困るぜ」という方が出て来るかわからん。アイデンティティの広く深いところがあるのが北野です。
あと1年半…この調子で全力をふるえば、3億5千万円は達成できると思います。これが内閣の支持率のようにトーンダウンしては困るのです。今から胸突き八丁です。2001年の4月末までには2億を突破し、募金の延期申請をやる。後半戦のもう1年で、必ずや目標は達成できると信じています。
募金運動をしながら、ふと想い出したのは、やはり120周年の『第九』のことでした。
オーケストラ100人・合唱300人…あわせて400人の大所帯が「明日、フェスティバルホールで本番」という前の晩に、吹田市のあるホールでゲネプロ(舞台練習)をやった。お揃いの黄色いスタジャンを着たスタッフ(後輩)たちが、ロケットの発射点検のように律儀にテキパキやっていた。その中の一人がこういうことを言ったんです。
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