併設中学校3年1組 杉橋クラス(撮影1949年1月8日)
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北野高校の誕生は同時に男女共学の誕生でもあった。大阪では従来の府立中学校(男子校)と府立高等女学校とが生徒・教職員の交換交流をすることになった。組み合わせの一例は次の通り。
1948年4月20日、大手前高校へ転出の教職員15名と生徒(併設中学3年116名、高校1年127名)を送り、同22日、大手前高校から転入の教職員15名と生徒(併設中学3年119名、高校1年114名、高校2年6名、高校3年6名)を迎えた。このうち、高校2・3年の転入生は自分の意志による転入であるが、他は居住地によって決められた「強制的」転入であった。
男子校として長い歴史を持つ北野に女生徒が来るというので、迎える方も来る方もとまどいや混乱があったことと思われる。いまやあたりまえになった男女共学の50年前の風景を、大手前から転入してきた63期・64期の5人のお話を聞きながら思い浮かべてみることにしよう。