西成大橋と工事中の淀川大橋 |
松村 博
(74期・大阪市都市工学情報センター理事長)
このとき、十三橋と長柄橋と共に完成したのが西成大橋です。この場所は当時は西成郡に属していましたので、このように命名されたものと思われます。西成大橋は明治40年10月に着工され、41年12月に竣工しました。長さ735m、有効幅員約5.5mの規模をもつ鋼桁橋で、工費は13万5300円を要したと記録されています。
この橋のたもとに建てられていた親柱が、西淀川区花川二丁目にある鼻川神社の境内に残されています。その石柱の4面には「西成大橋」という橋名はもちろん、施工者の「大阪府」、そして「明治四十一年十二月竣工」と「延長四百四間参分 高欄内法三間」という橋の寸法が彫られています。