松村 博
(74期・大阪市都市工学情報センター常務理事)
このバイパスの一環として新十三大橋が架けられました。現在は新十三大橋をすべて北行にし、十三大橋の4車線のうち3車線を南行にして効率的な交通処理が計られています。新十三大橋は両岸の堤防を跨いで架けられていることもあって、橋の長さは793mにもなります。スパンはほぼ90mで、川の中の基礎には深さ約23mのニューマチックケーソンが用いられました。上部工は鋼製の床版を2本の桁で支えた、非常にシンプルな構造になっています。
この形式は戦後進められた橋の技術革新の成果を反映したもので、より長く、より軽くを実現した橋と言えるでしょう。桁の高さは約3mに統一され、スマートなデザインになっていますが、人によっては素っ気ないデザインであると感じるかも知れません。旧十三大橋の重厚なデザインとはいかにも対照的です。さて貴方はどちらの橋が好きですか?