「聖夜の弦楽四重奏」カルテット・ルペガース
恒例の12月六稜トークリレーDXで、弦楽四重奏を1時間楽しめた。
思わず携帯でシヤツターを切った。第1部のスターバックス代表取締のお話を1時間でコンパクトにまとめ、カルテット・ルペガースの弦楽四重奏を1時間楽しむという今回の企画だったので、私としては大満足(笑)。
このカルテットのチェリストは、10月のトークリレー講師として既にご登場の飯田精三さん(79期)。建築家としてご活躍の傍ら?こよなく音楽を愛し親し んでいらっしゃる。演奏に先立ち、ソフトな口調で語られるには「昨日も仕事で東京の役人相手に設計の話をして帰阪、今日はこういうところでチェロを弾く… こんな人生もあっていいかなぁと思ってます…」と。また「コンサートにはよく出てますが、このような「机」のある所で演奏するのは初めてで…」と会場の皆 さんの微笑みを惹くなどトークも面白い方。
事前のチラシに「聖夜の弦楽四重奏」とあったので、どんな曲立てかと心を膨らませていたら、曲目は先ず「カヴァレリヤ・ルスティカーナ」に始まった。続い てモーツァルト「ディヴェルトメント」「ドイツ国歌」(ハイドン弦楽四重奏曲第77番「皇帝」の第二楽章であることも、飯田さんのご説明でよく分ったし、 第一ヴァイオリン→第二ヴァイオリン→ビオラ→チェロとメロディ主題を次々とバトンタッチで聴かせてくれたのも一興)、ヴィバルディ「四季」(弦のこすり 方で冬のテーマを表現する技法とかも説明あり)、映画音楽でよく聴く曲1曲(曲名忘れた…)、最後に「ホワイトクリスマス」という豪華版!
どの曲も弦楽四重奏で聴けたのが珍しかった。アンサンブルも見事、第一ヴァイオリンの技巧・音楽性は素晴らしい。
「四季」だったかに、「第一楽章と第二楽章の間では静粛を保って頂いたので、さすが北野は違うなぁ…と思ってたら第三楽章に入る前に、ちょっと拍手がありまして…」とエスプリを効かせた飯田さんだった。
おまけのアンコールに用意されてたのが「見上げてごらん」と「聖しこの夜」(くり返し部は英語で)というX’masムードたっぷりの2曲を、会場の皆さんの歌と共に演奏する仕組み。
弦楽四重奏の伴奏で歌えるなんて!
粋な計らいに感謝の気持ちをこめて、聖らかに歌ったつもりです。ウイーン少年合唱団の「天使の声」には程遠かったけど(笑)。
ひと足早いX’mas気分に浸れた1時間だった。
カルテット・ルペガースの皆さま、ありがとうございました。今後とも、ますますのご活躍を祈っています。
※管弦楽アンサンブル・ルペガースのフェアウェルコンサーとが、12月29日(火)18:00よりいずみホールで開演されます。指揮は飯田精三さん。入場料(2000円)は全てモンゴルに寄付されるそうです。
Last Update: Dec.25,2009