「国民病「脳卒中」を地域に追いかけて40年」嶋本 喬さん@69期
6月2日の六稜トークリレーの講師は、69期の嶋本喬ドクターだというので、同期生とともに出席した。私は、開始時間直前に部屋に入ったので、講義中は殆どの方の後姿を拝していたが、それでも同期生はすぐに分かって、懐かしい思いにふけっていた。
テーマからすると、老人にとっては、怖くて難しい話だろうと思っていたが、そうではなかった。嶋本君の長年に亘る研究(公衆衛生の実践?)を、分かりや すく、ユーモア交えて話してくださった。自治体と緊密に連携する必要があること、そのためには、首長や議員に予防医学の重要性(患者が減れば医療費が減る こと)を悟らせるために、政治家も顔負けの高等戦術を使って成功したこと等のノウハウも披露された。その一方では、ドクター自らも家庭(患者の予備軍)を 訪ねて、食生活の調査をするとともに改善を説いて回っておられる(選挙に喩えるとドブ板作戦)。
このうようなシンドかったであろうことも、ニコニコしながら、グラフや絵(スライド)を使い軽妙に話されるので、会場には笑いも生じて、聴いていても肩の凝らない雰囲気であった。
食生活と健康とは、深い関係があることを改めて知らされた。69期生は卒業50周年を迎えた。戦後は無食(粗食どころでない)で、高校生の頃には無食状 態は解消していたが、体の基礎が出来ていない(近頃の表現を借ると耐震偽装の砂上の楼閣だ)のに、69年間生きてきたなーと感心しながら、11月の卒業 50周年同期会での再会を誓って、帰宅した。
Last Update: Jun.19,2007