六稜トークリレー【第39回】 「雇用機会均等法一期生のわたしたち」吉田一実さん@94期 reporter:中 満理(94期) 3月3日、おひな祭りの昼下がり、北野を巣立ってから初めて再会した友達と、同級生の玉井さん(旧姓)の講演会に参加させていただきました。 「男女雇用機会均等法」……そうでした。私たちは20年前、この9文字の漢字をお守りのように抱きしめて、前年までは女子に閉ざされていた企業の扉をた たいたのでした。玉井さんのお話を聞くにつれ、すっかり忘れていた遠い記憶の先の、大学の厚生課に貼り出された求人票や、面接の控え室で出されたお湯飲み の柄が、ふと浮かんできました。 まず第一に、何といっても玉井さんの積み上げてきた努力の大きさに驚きました。連日の激務と、雇用機会均等法一期生ならではの「道無き道」を切り開いて いく生みの苦しみは、玉井さんが爽やかな笑顔でさらりと語られるその裏でどれほど大きなものであっただろうかと、尊敬の念を感じました。 そのようにして、社会の変化に柔軟に対応し、責任を持って長く働き続けた今、玉井さんと、その姿を見て育った後輩達は、周囲に暖かいまなざしでエールを送っています。 玉井さんの講演を聞きながら、こんなに素敵な人が同級生であり、同窓生であることを誇らしく思いました。それと同時に、玉井さんの笑顔に元気をもらって 「私も何か出来るかも」という暖かい希望を感じました。講演から一週間経った今も、私は意識して背筋を伸ばし、出来るだけ笑顔で、ゆっくりと前進しようと いう気持ちを持ち続けようとしています。軽妙な語りに誘われて、あっという間の2時間でしたが、本当に心にしみるお話でした。有難うございました。 また、末筆になりましたが、このトークリレーを企画・運営してくださっている先輩の皆様、お雛様ということで格別にお心遣いをいただきました。有難うございました。又、参加させて下さい。 |
Last Update: Mar.11,2007