1938年大阪生まれ。日大芸術学部(映画学科)在学中に『釘と靴下の対話』の集団製作に参加。卒業後、松本俊夫監督『西陣』の助監督を皮切りに、各種アヴァンギャルド映画やTVドキュメンタリーの監督を務める。代表作は『むちうたれる者』(1969)、『阿呆船 さかしまの巡礼』(1984)など。 1980年代末よりテレビ局の報道番組・経済特番などを多く手がけ、2004年には大阪市とともに新人監督育成のための映画祭「CO2・フィルム・エキシビション」を立ち上げ、総合プロデューサーに就任。いっぽう、番組製作は衛星放送に軸足を移し東日本大震災をテーマにした『共感の絆』3部作(2012〜13)などを発表。 トークリレーには二度目の登壇。前回(175回、2019年8月)の映画『沈黙の声』に引き続き、今回は劇場未発表作『帰還船1959』の未完成(制作途上)のものをWork in Progress作品として限定公開する。 本作は、素材フッテージ版を鶴橋(Dec.19,2021)、神戸(Jan.22,2022)で上映後、サイレント版を難波(Jun.5)、大阪公立大(Aug.10)で上映。コロナで延期となった東大@駒場での上映も10月初旬に控えている。その都度、進化とフィードバックを遂げながら、年末にはシネマ版への完成を予定している。