1.食養生(養生の中で食養生がもっとも大切である) |
私たちの身体は、脳もふくめて、食物を材料としてできている。
身体活動のエネルギーは、脳の精神活動もふくめて、食物である。
食物を食べるということは、環境と関わることである。 |
- 安全な食物と水(汚染や腐敗がない、残留農薬や食品添加物が少ない)
- 旬の野菜や果物、新鮮な食品、丸ごとの食物(玄米、豆類、小魚自然塩、等)
- 栄養のバランスがとれている献立。偏食しない。栄養のバランスをとるのは、むつかしくない。
- 動物性の蛋白質はあるか
- 緑黄色野菜はあるか
- カルシウムはあるか
- 丸ごとの食物は-
- 三度の食事を規則正しく食べる。空腹を感じて、適量食べる。食べ過ぎない、不足もない。
- よく噛む。ゆっくり食べる。(1ロ30回、30分かける)楽しく食べる。
- 間食や飲酒、たばこは控えめに。
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2.適度の運動 |
骨と筋肉と関節はもちろん、心臓や肺、胃腸などの内臓も、自律神経やホルモンの働きも、運動によって強化され維持される。適度の運動は心を安定させる。運動によって環境とうまく関われば、身体能力を高め、心身の状態を良好にすることができる。 |
- 適度の運動と労働。過度の運動や過激な運動、過重な労働をさける。
- 屋内の運動も良いが、屋外の運動、自然な環境での運動が大切である。
- 身体に無理な負担をかけない。軽いストレッチ体操と少し早足の散歩で十分。
- 休養と睡眠。疲労の蓄積、睡眠不足、睡眠過多をさける。
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3.心の養生 |
心の養生を心がける。心の状態をチェックする、バランスはとれているか、安定しているか。
行動をかえて、気分の転換をはかりバランスを回復する。「歩く瞑想」を活用する。
考えることを中断する、外界を見る、外界を感じる、環境と関わる。(脳の中から外へ) |
- プラスの感情は素直に大きく感じる。プラスの感情とは、楽しい、うれしい、愉快だ、というような感情のこと。喜び、ときめき、感動、幸福感、信頼感などもプラスの感情です。
- マイナスの感情からは早く抜け出す。マイナスの感情とは、悲しい、つらい、苦しい、不安、憂鬱、心配、悩み、恐怖、恨み、嫉妬、ひがみ などの感情のこと。怒り、こだわり、不平不満なども、内容によってはマイナスの感情になる。無力感、孤独感、敗北感、絶望感などは強いマイナスの感情。
マイナスの感情は大きく感じすぎることが多い。まったくの幻想であることも少なくない。
- 軽いストレス、強くても短期間のストレスは良い。強すぎるストレス、いつ終わるともなく続くストレスからは早く逃げる。
- 楽観的に考える。悲観的になりすぎていないか。ゆとりをもって対応する。取り越し苦労をしない。 遊び心をわすれない。何事も楽しむ。大いに無理にでも笑う。行動を重視する。
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4.学習 |
「知ること」は、自分が変わること。自分が変わると世界が変わる。
人生観、価値観、世界観を磨き、判断力を高めるために学習する。
展望、希望、目標、生きがいを見つけるために学習する。
自信をもって前向きに考えられるようになるために学習する。
環境について環境との関わり方についての知醜を豊かにする。 |
- 身体や精神(心)、健康や病気についての正しい知識を身につける。
- 知識を広めて、正しい判断ができるようになる。細部にとらわれずに全体を見る能力を養う。情報をよく選択し、よく消化して吸収する。マイナスの情報を過大に評価しない、深刻に考えすぎない。
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5.環境 |
私たちは常に環境と関わって生きている。環境とうまく関わることが大切。
目標は、多様な環境の中で能動的に振る舞えるようになることである。
環境をより快適なものに変える。どうしようもない耐えがたい環境からは早く逃げる。孟母三遷。
養生とは「環境との関わり方」であると言っても過言ではない。
「食事」も「運動」も「心の養生」も「学習」も、環境と関わることである。 |
- 安全な環境。有害なものが少ない環境。(環境衛生、労働衛生)
過度の刺激や不快な刺激が少ない環境。(騒音、振動、光など)
清潔で衛生的な環境。病原菌の少ない環境。
- みどり豊かな環境。自然な環境。自然に近い環境。快適な環境。落ち着ける環境。
- 信頼によって結ばれた楽しい安心できる人間関係(家庭、友人、学校、職場、地域等での)
- 情報という面での環境。文化的、社会的、政治的な環境。居住地、職種、職場、学校、友人を選ぶ。
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