【第95回・4月7日(土)】「水から見た琵琶湖淀川流域圏の課題と発展」

松井三郎さん@74期(京都大学名誉教授)

大阪府八尾市出身。1944年生れ、1962年北野高校卒業、
1966年京都大学衛生工学科卒業、1968年京都大学大学院修士課程修了、
1972年テキサス大学オースチン校大学院博士課程終了。
茨城県土木部技師、金沢大学工学部助教授を経て1987年京都大学工学部教授。
2002年京都大学大学院地球環境学堂教授。2007年定年退職名誉教授、
水制度改革国民会議理事長2009-11年、 
現在(株)松井三郎環境設計事務所代表、北海道大学院客員教授、
芝浦工大客員教授。

水環境問題を中心に環境工学の研究を行ってきた。
地球環境問題や環境哲学を研究。過去に微量有害汚染物質の研究では、
活性汚泥分解性、遺伝子損傷性物質の検出評価などの開発をはじめ、
文科省科学研究特定領域「内分泌攪乱物質の環境評価」研究代表(2001-05年)
をつとめた。
現在、乳酸菌利用の家畜飼育、さらに糞尿乳酸菌堆肥化を通じた有機農業の
普及とつなげて、人の屎尿分離と農業利用を推進するエコロジカル
サニテーション運動を途上国で普及。
また有機廃棄物を「亜臨界水反応」で処理し、飼料化肥料化の開発中。
福島県放射能除染方法の開発に協力技術提案。

学会、社会活動
財:国際湖沼環境委員会科学委員兼理事として世界湖沼環境会議開催などを
20年以上にわたって貢献している。
ストックホルム水会議科学プログラム委員として1996年から12年にわたり
会議開催に貢献した。
国連地球環境ファシリティー(GEF)科学技術顧問(STAP)( 2002-06年)
をつとめ、地球環境問題対策に係わった。
国際水協会(IWA)執行役員(2004-06年)を務めた。世界銀行、JICA、
UNDP、イタリア・ベネチア政府等のコンサルタント活動の経験。
国内では、平成20年福田首相、麻生首相「地球温暖化問題懇談会」委員。
過去に建設省水循環審議委員会委員、滋賀県環境審議会委員、
下水道協会政策研究会委員、厚生労働省水循環健全化に向けた
水道総合施策検討委員会等をつとめた。
主たる著書
「京都学派の遺産ー生と死と環境」晃洋書房出版2008年
「地球環境保全の法としくみ」コロナ社出版2005年、
「今なぜ地球環境なのか」コロナ社出版2002年、
『都市水管理の先端分野 行きづまりか希望か』技報堂出版2003年,
『地球ウインドウズ 土木建設技術者のための地球環境入門』技報堂出版1996年,
Saburo Matsui(co-author),Municipal Solid Waste Management-Strategies
and Technologies for Sustainable Solutions, Springer,2002,
Guidelines of Lake Management,Vol.8 The World’s Lakes in Crisis,

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