第1話
母校100周年記念講演

今、ベレーを取りましてご挨拶申しましたけど、ベレーを取りますとちょっと毛が皆さんよりも薄いのでこのままで失礼いたします。これが僕のトレードマーク になっております。今、校長先生からご紹介ありましたように、私は59期でありまして皆さんとは相当開いております。実はまだ、さっき着いたばっかりでよく校内は見てないん ですけれど、この講堂の感じも、それから、座っている感じも全く昔のままで同じです。ちょっと人間が増えたみたいで…。ぼくらの頃は女性がいなかったです ね。女性の分だけ増えたのかな。
その頃は北野中学校といって高校ではなかったですね。僕はまた一番チビでして、50人座席があった中の49番目だったわけです。それがこんなにぬーっと伸 びたのはどういう訳だか知らないんですけど、高校へ行ってから急に伸びてしまいました。それまではチビ、チビで通っていました。まあ「チビ」とは言わない で「ガチャ」と言われてたんですね、あだ名が。なんでガチャかというとガチャバヤに似てたので。ともかく、非常にガチャガチャとびまわっていたそうなので す。そういう思い出のある北野高校へ戻って参りました。非常に懐かしくって。

実は去年、ここへ来て皆さんにお目にかかる筈だったのです。言い訳になりますが、去年は非常に台風が激しくって、ちょうど来る日は晴れておりましたが、前 の日が台風で前の日の客がみんな予約を変えてまして、それで、飛行場へ行ったら夜まで満員だということで、簡単に切符が買えると思っていましたから涙をの みまして、皆さんに本当に申し訳なかったのですが、お詫びの電話をしましてスケジュールを変えさせていただきました。本当にそういう意味で申し訳なかった ので、今日は倍、皆さんにお話したいところですが、時間が決められていて、何かこの後いいものがあるそうなので、簡単に皆さんと色々話し合いしてみたいと 思います。

Update : Jan.23,2001