震災を越えて…灘の酒造り
- 植田伊織【うえだ・いおり】。57歳。六稜73期。灘酒造(清酒「金鹿」)社長。落ちこぼれで「北野時代にいい思いでは無い」と言い切る彼は、造り酒屋の長男として生まれた。一子相伝の格式高い業界の中にあって、彼は父より譲り受けた酒蔵を兄弟3人で営んでいる。
比較的後発の所為で阪神大震災においても甚大な被害を免れた彼の蔵では、伝統の灯火を守るためにも、また、変わり行く人々の嗜好に柔軟に対応するためにも、特殊な業務構造と何かと因襲の多い酒造業界に新風を巻き起こそうと日夜、模索している。今月の六稜WEBは、そんな三代目社長の心意気に迫ります。
●INDEX
第1樽:「灘酒造」のルーツ
第2樽:明暗分けた学生時代
第3樽:社長業を継ぐということ
第4樽:酒造り…今も昔も
第5樽:日本酒サヴァイバル
第6樽:「六稜」に学んだ大切さ
収 録●Dec.14,1998
「灘酒造」(兵庫県西宮市)にて
取 材●石田雅明(73期)、谷 卓司(98期)
Update : Feb.23,1999