【連載】やまとなでしこ奮闘記
谷修ワンマンライブレポート(11/17 四谷天窓Switch)
▲憧れのライブハウス
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▲配布されたインタビュー記事
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11月17日。去年の9月からほぼ1年ぶりのワンマンライブの会場に潜入しました。ライブ当日の配布物のなかには、私が作ったインタビュー記事が挟まれていました。
予定より10分遅れでライブスタート。ステージの谷修はうつむいたままで・・・あらかじめ録音しておいたテープが流れてきました。独り言とでもいいましょうか、ライブにかける想いを独白し、最後に「オレに惚れるなよ」と締めて1曲目へ。アルバム発売記念ライブということで、1、2曲目はアルバムの中からノリの良いものを選曲。
今日のステージは、ギター・ベース・ドラム・ピアノ・バイオリン・谷修の6人編成。曲に合わせて5人になったり3人になったり、CDでは味わえないアレンジが聴けるのもライブの醍醐味。MCで谷修が質問したところ、なんとお客さんの3分の1はビギナー。そんな中でも5曲目の『シャッター』で客席にスタンディングをあおぐメンバー。続く『Trick Art』では激しいロックを熱唄。彼の声とドラムの音が会場全体を包み込みます。ビギナーやコアなファンも巻き込んで、ノリノリの曲あり、聴かせるバラードありの前半8曲があっという間に終わり、休憩を挟んで後半へ。
▲今回は6人編成
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▲少し緊張の表情
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▲メガネとストールへ衣装がえ
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▲11月生まれの人をお祝い
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最近の谷修は、自分の想いだけでなく他人の経験や感情を歌にすることができると言います。後半もアルバム曲が中心でしたが、『ビー玉』はボサノバ調だったり『風の音』はCMソングのような軽快なメロディーだったり(実際、携帯電話のCMを想定して作った歌:谷修談)、とバラエティーに富んでいました。彼の音楽は、いわば"するめソング"。聴けば聴くほど味が出る、というわけ。それに加えて最近の楽曲では、耳なじみがいい、キャッチ−なメロディーが多いと思うのは私だけではないはず。メジャーデビューにも期待が膨らみます。
ラスト2曲で、「テニスコーチは続けていきたい」という谷修がコーチを務める、テニススクールのテーマ曲『TOP』を披露。もちろんオリジナルの書き下ろし。彼の音楽活動は、このテニススクールと深く関わりがあります。スクールのイベントで歌ったりテーマ曲を作ったり。テニスコーチは生活のためとはいえ、それ以上に「応援してくれる人がいる」がいて「表現できる場所がある」ことが何より谷修の支えになっているのです。
▲想いを込めて歌う
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▲最後はみんなでスタンディング
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笑いあり涙ありの後半戦が終わり、アンコールの拍手が沸き起こります。しばらくして舞台に現れたのは弦楽器。バイオリン・ビオラ・チェロの演奏で歌うという演出。まずはアンコールでお馴染みの『低空飛行』が、いつもとは違うクラシックアレンジで披露されました。ギターにのせた『低空飛行』もイイけれど、このアレンジもまた泣かせます。暗転した舞台にミラーボールが反射して満点の星空に。大人なムードの中で『瞬ける星に』をしっとり歌い上げてアンコール終了!となるはずでした。が・・・
「皆さん今日はどうもありがとう。でも、僕の想いがちゃんと伝わってるか自信がないです。どうすれば伝わるのだろう?」と谷修が胸のうちを明かしました。そして「この想いを伝えて欲しいという気持ちを込めて、予定外だけど歌わせて欲しい曲があります。『燕(つばめ)』」そういって、ギター1本で歌いだしました。ステージには谷修ひとり。しばらく黙って聴いていたメンバーも、次々とステージにあがり演奏を始めました。
▲ライブ終了後の激写
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谷修はちょっと照れくさそうでしたが、素晴らしいチームプレーを見せてくれました。感極まった谷修が曲の後奏で「ありがとうを30回言うよ!ありがとう!ありがとう!・・・」とギターを弾きながら叫び、ワンマンライブは終了。
「ライブがすべて」という谷修のステージは熱を帯びていました。喜びも怒りも涙も笑いもすべてを吐き出し、明日からまた新しい気持ちで新しい自分で、勝負していこうというパワーを得られるライブなのです。
この魅力をひとりでも多くの人に体感してほしい!そう切に願う私でした。
■セットリスト■
1st
1.光
2.イメージ〜明日がその日に続いてく〜
3.千川通り
4.オトノクスリ
5.シャッター
6.Trick Art
7.月の傘
8.自転車
2nd
9.ビー玉
10.答え
11.悲しみを乗り越えられないで
12.小さな気持ち
13.風の音
14.Good Luck!
15.TOP
16.キセキのキセキ
アンコール
17.低空飛行
18.瞬ける星に
19.燕
■シーン別 おすすめソング■
◎ドライブに最適!ノリノリな気分になれる曲
「湾岸線」「シャッターVR」「43」
◎力強く、一歩を踏み出せる曲
「低空飛行」「タイムカプセル」「キセキのキセキ」
◎誰かを思い浮かべて、心が温まる曲
「君を見ていた」「オトノクスリ」「麗」
◎"あの頃"の自分に浸れる曲
「千里山」「金木犀」「最終電車」
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(c)Rikuryo World Eye
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