東京六稜会
第48回総会のご報告
reporter:神田 誠(当番期86期)
東京六稜会第48回総会が6月2日(木)、千代田区丸の内、東京駅から指呼の距離にある日本工業倶楽部で開催された。平成12年から行われていた改装が終わり、平成11年の総会から6年ぶりに日本工業倶楽部での開催となった。外観だけではなく、内装も古風で天井が高く趣きのある建物で、ほぼ改装前の雰囲気が残っている。
出席者は148名にのぼり、大阪から、ご来賓として母校校長(六稜同窓会名誉会長)の中垣芳隆先生、的場(旧姓高橋)栄子先生(86期)、六稜同窓会会長の山本次郎氏(62期)、六稜同窓会総務委員長の木村市三氏(73期)、広報委員長の富田昌宏氏(78期)、そして事務局の久保田静さま(73期)にご出席いただいた。
全体進行は、当番期である86期生(昭和49年・1974年卒業)が担当した。
第一部【総会】
午後6時、定刻どおりに第一部総会が開始された。
まず、志甫溥東京六稜会会長(66期)から同窓の皆が集うことを心から喜ぶとの主旨で開会ご挨拶があった。次に、中垣芳隆北野高等学校校長に、ご祝辞と北野高校の近況について資料を使って次のようなお話をしていただいた。
「年1回の出席で4回目になるが、定年なので今回が最後になる。全国に5000の高校があるが、北野高校は仕事に前向きの人ばかりであり、教える側と教えられる側の息が合っている。今年は論より証拠ということで資料を持ってきた。H13とH16の比較になるが、学校教育診断票でみると肯定的意見が増えている。また、京大・阪大・神大の合格者数が増えている。」
続いて、山本次郎六稜同窓会会長からご祝辞と、戦後60年ということで、ご自身の体験を交えて、大阪に残っている戦争の痕跡の話、同窓会館の活発な利用状況、同窓会活動の状況(フレッシュリクリョウ委員会など)の紹介をしていただいた。
その後、黒岩暎一事務局長(75期)から、平成16年度会計報告原案について説明があり、原案通り満場一致で承認された。なお、司会は86期の渡辺(旧姓青木)邦子さんが担当した。
第二部【記念講演】
「Suica開発物語」と題して、(財)鉄道総合技術研究所でご活躍中の後藤浩一氏(86期)にプロジェクター映像を使って講演をしていただいた。当事者だから語れる裏話を交え、技術的な内容が素人にも分かり易いよう動画をうまく使った講演で、上野駅での試験に若い頃のご本人が登場している場面やタッチ式の試験機がコミカルな動きをする場面では会場内に爆笑が起こった。いまや日常生活になくてはならないものとも言える“Suica”がどういう経緯で生まれ、関係者の努力により成長(進化)し、世の中に出るまでの様子がよく分かるものであった。また、鉄道総合技術研究所の活動の紹介では、地下鉄日比谷線の脱線メカニズムの研究や新潟中越地震での新幹線脱線の話もあり、出席者は熱心に聞き入っていた。鉄道への熱意がひしひしと伝わってくる講演で、終了時に会場から盛大な拍手が送られた。
第三部【懇親パーティー】
会場を2階から3階に移し、86期の加藤望氏の司会進行でにぎやかに催された。まず、参加最年長の野田隆一氏(45期)のご挨拶と乾杯の発声で幕が開き、しばし歓談の後、10年前に当番期であった伊藤要一氏(76期)に当時を振り返ってのお話をしていただいた。また、この4月に東京方面の大学に入学された新会員にも自己紹介と今後の抱負を語ってもらった。
その後、受付で配布された校歌の歌詞カードの番号による「くじ引き大会」が行われ、高級ワインやプロ野球観戦券等、多数の賞品が当選者に贈られた。豪華賞品の当選者には一言スピーチをしていただいた。先輩、後輩入り混じって、会場中大いに盛り上がった。次回当番期(87期)の出席者全員の自己紹介があり、来年の総会に向けての抱負を語っていただいた。
最後は、母校元応援部団長・竹村二郎氏(73期)の指揮の下、校歌「六稜の星」を全員で5番まで謳い上げ、東京六稜会の会長の志甫氏に激励のエールが送られ、幕を閉じた。
次回総会は、平成18年6月1日(木)午後6時から、今回と同じ「日本工業倶楽部」で開催される予定である。
Update:Jun.28,2005
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