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日時: | 2003年9月17日(水)11時30分〜14時 |
場所: | 銀座ライオン7丁目店6階 |
出席者: | 74名(内65会メンバー:大隅、梶本、正林、峯) |
講師: | 株式会社 エス・イー・シー代表取締役 坂本 幸弘氏(70期) |
演題: | 「頭のいいヤツ 悪いヤツ」 |
講師紹介: | 70期卒業、大学を出てサラリーマンになったがケプナー・トリゴー・ジャパンの社員募集に応じ500人の応募者の中でただ1人採用された。その後同社専務を経て(株)エス・イー・シーを設立。現在に至る。 |
講演内容: (要点のみ) |
(1)現在の仕事は、企業の社員研修セミナーの講師として頭の良くなる方法を教えている。セミナーは2日間、重要テーマについて研修を行ない3〜4ヶ月後に結果を検討する。本日の講演テーマは当初「企業の中で頭のいいヤツ 悪いヤツ」としていたが、ややこしいからと言われ「企業の中で」を外した。 (2)研修は、ケプナー・トリゴー法の手法を用いている。これは、心理学者ケプナー氏と社会心理学者トリゴー氏が開発した手法。両氏共米国ヒューストンのNASAにいた。 (3)当時米国は宇宙開発でソ連に遅れていた。その理由を探るため米国中の実務のエキスパート500人にインタビューし、仕事に必要な能力を高める方法を開発した。 (4)自分はケプナー・トリゴー・ジャパンに28年前に入社、14年間在籍した。同社で松下、トヨタなど一流企業の社員研修をやっていたが当時、日当50万円でやっていた。これが高過ぎるということで両社から独立を薦められ、独立したが報酬は一日20万円に下がってしまった。 (5)仕事に必要な能力(要素)には次の三つがある。 1)ヒューマンスキル(心の分野:やる気、頑張り) 2)テクニカルスキル(知識、けいけん、技術) 3)コンセプチュアルスキル(考える力、思考力) (6)欧米企業ではケプナー・トリゴー法の研修を以前からやっておりNASAの宇宙飛行士は今でもこれをやっている。日本がこの方法による研修を始めたのは35年位前。 (7)人は、知恵を働かせ行動し成果を出すが、成果が出ないのは知恵が足りないためであり、行動で劣る者は少ない。社員は知識、経験、技術力のベースはある。これに情報を加え知恵を出す。 (8)普通の人は試行錯誤を重ね、最後はカンで知恵を出す。これで80%はOKだが20%が不足、この20%が問題なのである。松下幸之助、本田宗一郎、カルロス・ゴーンなど優れた経営者は考えるステップがある→ラショナルプロセス (9)仕事に必要な5つの思考プロセス: (注)ケプナー・トリゴー法は上記の内、「案作成」が無い。 両氏に何故無いのか聞いたところ、上手く出来なかったとの回答。 社員の内20%位の人はコンスタントに成果を挙げるが残りの人は4年に1回位。従って、社員の内20%位の人が企業を支えていると言える。この20%の比率を上げていかないと競争に勝てない。ここに社員研修の意味がある。 (10)左脳と右脳 左脳は、論理的発想(積み上げ。従って案を出すのに時間がかかる) 右脳は創造的発想(ひらめき。但しひらめきの前にイメージがある) ※大阪のマンション建設で実績を挙げている高松建設はオーナー社長が右脳型。このような社長が元氣で活躍している間は、その企業が成長を続けて行くことは先ず間違いない。 (注)この後、右脳型人間の長嶋茂雄、左脳型人間の野村克也両氏の野球の実例を挙げた漫談調の話が続き講演終了。 |