reporter:谷 卓司(98期)
詳しいレポートは今年の会報(33号)に掲載の予定です。
とり急ぎ、参加者から後日届いた感想を以下に転載させていただきます。
力がかかるところは、鉄板を3枚重ねにして補強したりする設計法は、私も、フンフンと頷くものがありました。新十三大橋と、十三大橋の2つの橋に関する先生の考え方も共感しました。どっちがいいとか悪いとかいうことではなく、その時代での最善の回答がこの2つの橋の形態に出ているのだそうです。
今、十三大橋を架けたら、約100億円から140億円、即ち、1平方メートルあたり100万円くらいというお答えで、建築物の単価とオーダーが合致して、橋の世界が自分の中のものさしで計る事が出来るようになりました。
ちょっと得した気分です。ありがとうございました。第2回ワークショップが楽しみです。
このワークショップに参加して良かったと感じたことは、いつも当たり前に通っているのに知らないことがたくさんあるということがわかったことです。
たとえば橋のアーチが飾りではなかったというお話。私は意外と驚いてしまいました。ちゃんと支えとしてのしっかりした役目があったのですね。かえって重くなって良くないのかなと思っていました(ちょっと単純な発想ですが)。現在はアーチを造らなくても良いみたいですが、やはりアーチがあるほうが味があっていいですね。
十三大橋を歩いて渡ったのは初めてでした。あんなふうにゆっくり歩いてみるといろいろなところに発見がありました。きれいにペンキを塗り替えられたりしていましたが、昔の碑がそのままあったりと、ところどころに昔の面影があって、この橋にさまざまな人の思いを感じることができました。
松村さんは本当によく橋のことをご存じで驚きました。私のつまらない質問にも丁寧にお答えいただいてたいへん嬉しく思っています。お寺などの名所をたずねることはありますが、こんな身近なところを探検(ちょっとオーバーですが)できるなんて面白いですね。有意義な一日を過ごせたと思っています。
松村さんをはじめ、六稜の皆さん…私をこのような集まりの仲間に入れていただいて本当にありがとうございました。気さくな方々ばかりで楽しい時間を過ごすことができました。このように同窓会が活発に活動されていて、ちょっとうらやましい気分です。
それで十三大橋は一つの通過点。学校にもうすぐ辿り着くという目印。だけどその頃何色してたのか。らんまにこんな装飾があったのか。ただ寒くて心象風景がグレーだったことしか憶えていない。近づいて観ると説明して頂くと歴史の重みと手作りのリベットの温かさが素晴らしい。職人技が支えていた日本の技術が伝わってくる。
夏の日、海から吹いてきてるのか生暖かい風を感じながら淀川を眺めていると淀川ってこんなんだったんだと驚く。十三大橋ってこんなに素晴らしいんだと嬉しくなる。