六稜NEWS-990604
沖縄の豊かな自然から生まれたクラフトたち
上山弘子・琉球藍染作品展
Reporter : 谷 卓司(98期)
丸善・京都河原町店の7Fギャラリーで開催されている同展。作家の上山弘子(76期・旧姓城田)氏が4日の上京という情報を聞きつけて早速、参上した。
出品作家は琉球藍染の上山氏のほかに、木工、陶器、硝子、編組など…いづれも沖縄を代表する作家6人の作品が所狭しと並べられており、いまだに太古の原風景(?)が残されている沖縄の大自然の中で育まれたホンモノの逸品ばかりと言えよう。
上山氏によれば「自然の中で、抗うことなく、自然とともに生きる。そういう人生の価値観の中から、いわば必然的に携わることになったのが、この琉球藍だった」という。そもそも藍は自生をしないので「栽培」という人の手を介さなければならない訳であるが「そうした自然と人間の共生の中から生み出される天然の産物こそが…いわば、現代に失われた情緒や心地よさ…古来より風土に語り継がれてきた使いやすさやこだわりの源泉なのではないか」と主張する。
会期は6月8日まで。10:00〜20:00(最終日は〜18:00)。みなさんも一度ご覧になってはいかが?
Last Update : Jun.5,1999