六稜NEWS-981020

    万博公園での体育大会【開会式】

    reporter:菅 正徳(69期)

    台風の襲来で17日の土曜日から20日の火曜日に変更されたため準備の体育科の先生方は大変だったようだ。4トントラック4台に各種機材を積んで現場に運び前日からテント張りなどの作業、風が少し強かったので先生2人が車に泊まり込んで警戒に当たった。快晴とは言えないがまずまずの天候、ちょっと肌寒いぐらい。

    開会式の次第は以下の通り。
    1.開式通告
    2.入場行進
    3.開会宣言
    4.ファンファーレ吹奏
    5.国旗、校旗掲揚
    6.大会会長あいさつ
    7.選手宣誓
    8.競技上の注意
    9.閉式通告


    大会会長、秋田典昭校長の挨拶を以下に記す。

      「体育系の部活動をしている諸君の晴れの舞台である公式戦を見せてもらうことがある。相手チームの諸君に対するマークは他の学校に対するのと違い、一段と激しく、執拗である。六稜魂を胸に果敢に、しかも正々堂々と飛ばされても飛ばされても相手に食らいついてゆく諸君の様子を見ると私は胸が熱くなる。文化系の部活動でも他の学校より極めて高いレベルの発表が期待されている。全ての人々が、諸君に対しては特別高く厳しい評価で臨んでいる。

      評価が厳しいのは、言うまでもなく本校が府立の一番校としてそれに相応しい大きな実績をあげてきたからである。明治6年(1873年)に創立された本校は、創立以来、勉学だけに秀でているのではない。それを支える身体を鍛え、同時に気力の充実も図るという文武両道を掲げてきた。古来より教育の理想とされている知徳体の成就を図って来た。そしてそのことにより、次の新たな時代の社会や人々のために尽くす有為の人材を育てるという使命を果たしてきた。そのことが北野の名を大阪だけでなく全国に高らしめ、それがひいては諸君に対する厳しい評価となっているのは言うまでもない。

      台風十号のために本日に延期となった本大会はここに盛大に開かれることとなった。
      諸君は今、この晴れの素晴らしい舞台で、日頃から鍛え培かってきた体力と何物にも負けない気力を存分に発揮してっほしい。文武両道を掲げる誇り高き六稜生の意気を、ここ万博のグランドで諸君が高らかに内外に示してくれることを期待したい。」


    今年の大きな特徴は女子のブルマーが一年生からショートパンツに変わったことである。学年対抗女子リレーなどで一年女子だけショートパンツだから目立つ。どちらが良いかはなんとも言えない。

    一人平均3種目の出場で団体戦、個人戦ともに見応えがあった。北野名物3大種目の内午前中は騎馬戦が1年男子によって行われ守備に工夫をこらした紅組が2連勝。走り高跳びの記録は3年男子165センチ、2年男子155センチ、3年女子130センチ、2年女子140センチ(因みにこの種目の過去の記録は昭和60年の吉田洋さんの190センチで、この時の競技は場内シーンとした異様な雰囲気で後代の語り草になっている)。

    男子5000メートル、女子3000メートルが同時にスタートし場外へ出ていきその間に上記高跳び、女子60メートルなどの決勝が行われた。午前の最後は学年対抗リレーで結果は男子では3-2-1年の順、女子は2-3-1年の順であった。


    Last Update : Oct.26,1998