reporter:壽榮松正信(74期)
猛暑の中、白鷺のように綺麗な城が見え、インド生まれイギリス育ちのJuhiさんも感激。「わんだふる」の連発でした。西の丸から長い廊下を渡り、階段を上って天守閣(main tower)へ…やはりエレベータより値打ちがありました。
純木造(当たり前ですが)で…大阪城を見慣れていると、本物の良さがよく解ります。いざ天守に上がってみると、クーラーなど必要がない…涼しい風が気持ちよかったのです。
次に一行は話題の明石海峡大橋を渡って一路、淡路島へ。3年前の…忘れられない阪神大地震の震源地、活断層が地表に現れているので有名な野島断層を見学…と思ったら、観光バスの行列、見学者の行列。空にはアドバルーン「祝100万人入場」…。
おいおい、そんなもんか?被災者の気持ちはどうなっとんや。みんなの気持ちは複雑でした。
しかし、実際の断層の迫力は大したものです。大自然の威力をまざまざと見せつけられました。保存館では、実際に断層を数m掘り下げて、断面を目の当たりする仕掛けもあって…まさに「目から鱗」状態でした。ガラス越しに向こうに見えるのが実際に被害を受けられた民家。当時の惨劇を忘れないようにそのままの状態にしてあるようです。
世界一の吊り橋は帰り際にじっくり見るコトにしました。パーキングエリアから展望する明石海峡大橋は、まるでサンフランシスコの金門橋を彷佛させる(色は全然違いますけど…)ようで、「日本も捨てたモノではないなぁ…」とか思いましたよ。
橋の通過の所要時間はほんの数分。「高い通行料を払っているので、ちょっとゆっくり…」というワケにはいかないようです。上り、下り双方にパトカーが目を光らせていました。
「同業他社ですが…先日も50km以下の『最低速度違反』で捕まった観光バスがありました。見せしめですね」とは運転手さん。日曜とはいえ、一時のブームほどは渋滞もなく、交通量も落ち着いてきましたから、もう少し寛大に計らって欲しいものです。
Juhiさんの優しい一面を覗かせる、こんな光景も。長蛇の観光客の中で、赤ちゃんを見れば「可愛いネ」と相手をされていたのです。「日本の子供は可愛いデス」…母国の子供よりも可愛いと感じられていたようです。
Juhiさんは帰国後、大学時代に学んだ「Bussiness & Computong」の分野で活躍すべく、次なる仕事を探しているみたいです。「きっと日本に帰ってきます」という彼女の言葉を信じて…しばしの別れを耐えようと思います。See You Again, Juhi!!!