定刻10時、チャイムとともに合格者の受験番号が本館1階北東端の壁面に掲示された。と同時に雨でぬかるんだ運動場を我先に駆け出していく受験生たち。自分の番号を見つけて友達と手を取り合ったり、小さくガッツポーズをしたり、カメラに収めたりといった喜びの光景が繰り広げられた。その中で時間がとまったかのようにじっと掲示をみつめたまま立ちつくす姿もみられた。
しばらくすると、あちこちで携帯電話のアンテナを伸ばし合格報告コール。以前のように事務室前の公衆電話に殺到する群もなく、静かにそれぞれの合格をかみしていた。
429名の受験者に対し定員通り360名の合格者であった。
合格された諸君、おめでとう。北野、113期生としての一歩をいつまでも記憶にとどめていてほしい。3万3千の六稜同窓生に仲間入りする3年後を楽しみにしています。
六稜の星をめざして果たせなかった諸君、いつかご子息が北野の門をくぐられる日を待っています。健闘を祈ります。