六稜NEWS-980213

    六稜健児、走る。
    第62回断郊競走


    reporter:石田雅明(73期)



       今年も恒例の断郊競走が2月13日(金)、雲一つない快晴の4月並のポカポカ陽気の下に開催された。

       秋田校長は挨拶の中で断郊競走の歴史に触れ、これまでに延べ5万9千人の北野の生徒が走ったこと、またあの手塚治虫の話にも触れ、虚弱であった彼が、断郊競走で頑張って大いに自信につながったというエピソードも述べられた。

       校内での準備体操のあと、淀川河川敷に移動。秋田校長の号砲に従って、2年女子、1年女子、2年男子、1年男子の順に2〜4分間隔でスタート。女子は7Km、男子は10Km、それぞれ河川敷を2周するというコースである。

       そもそも由緒あるこの断郊競走の始まりは昭和10年2月2日ということであり、終戦直後の昭和21年を除いて毎年開催されてきた。第1回は1年生(旧制中学時代である)は3Km、2年生は4.6Km、3年生は6Kmと記録されている。時代によりコースや距離も変遷しているが、北野にとって無くてはならない大事な行事として今日を迎えている。卒業生にとっては誰もが在学中のかけがえない想い出のひとつとして挙げることであろう。

       水ぬるみ、キラキラと輝く淀川を横目に見て一生懸命頑張る若者達の姿は実にすがすがしく、生徒に混じって一緒に汗をかきながら走る先生方の姿も感動を誘うものであった。

       最初にゴールに飛び込んできた2年生の女子は、なんと2位に2分26秒(距離にして700m以上)という大差をつけてのダントツの1位。見事なレースぶりであった。次々に800名の生徒達がゴールに飛び込んでくる。そのエネルギーと精神力はさすが北野という感慨を催すものであった。とかく最近の若者に対する世間の目は厳しい。しかしこの断郊競走を見る限り、少なくとも北野の生徒は真面目であり立派であるということが実感された。

      ■本日の記録
      1年女子
       1位 29分32秒45
       2位 29分33秒96
       3位 29分36秒01
      2年女子
       1位 25分37秒07
       2位 28分03秒39
       3位 28分27秒37
      1年男子
       1位 37分26秒96
       2位 38分13秒74
       3位 38分26秒29
      2年男子
       1位 36分42秒37
       2位 37分35秒61
       3位 37分39秒71

      ※ちなみに…ティールームでは本日限りの特別メニューとして「おぜんざい」が250円で提供されていた。

      どの程度売れたのかは定かではないが。


    Last Update : Feb.15,1998