六稜NEWS-980115
    長野冬季五輪聖火リレーin大阪

    reporter:橋本泰明(77期)



       第18回オリンピック冬季競技大会聖火リレーの一環として、大阪府の聖火リレーが1月15日に実施されました。

       コースは大阪市役所を出発し、御堂筋を南下。本町で左折して本町通りを森ノ宮まで進み、そこから大阪城を1周半して大阪府庁へと到着する9.4km。これを12の区間にわけ、総勢72名のランナーが聖火をリレーします。

       ちなみに1チームは、聖火保持者1名、伴走者1名、随走者4名の計6名で構成されます。

       このうち第8区間の伴走者としてわれらが六稜の同窓、清水暁雄氏(76期)が参加されました。

       聖火を目前にウォーミングアップを図る氏に胸中を尋ねたところ「何も考えることはありません」と精神集中の様子。
       さらに六稜人を代表してコメントを求めたところ「今は亡き岡田先輩の口癖をお借りしたい…」として『感謝感激』のひとこと。

       当日は朝から雨模様のあいにくの天気でしたが、午前11時、磯村隆文・大阪市長より聖火を受け継いだ第1区間ランナーは市役所前特設ステージを出発。
       揃いのユニフォームを纏ったリレーチームは、観衆の声援のなかを順調にそれぞれの区間を引き継ぎ、最終第12区間走者、タレントの森脇健治氏が大阪府庁前特設ステージで横山ノック大阪府知事に聖火を手渡して、無事、幕が閉じました。

       清水氏、敢走のことばは「大阪72分の1。無事、敢走できました。感想はそれだけ」と洒落っけたっぷり。「前夜会がスポンサーの関係で缶コーヒーしか呑ましてくれなくてね…打ち上げには、ぜひとも旨い酒で感動を味わいたいヨ」


       オリンピックのシンボルともなっている聖火。オリンピック憲章では「オリンピック聖火とはIOCの権限の下にオリンピアで採火される火をいう」と規定され、古代オリンピック発祥の地、オリンピア(ギリシャ)のヘラ神殿前で巫女らにより太陽光から採取される聖火は、時代を超えてオリンピックの理念を人々に思い出させます。

       聖火リレーは1936年のベルリンオリンピックで始めて実施され、それ以降、多くの人々がオリンピックを身近に感じ、参加するための場として定着しています。日本では札幌オリンピック以来、26年ぶりに聖火が人々の前を駆け抜け、全国の人々に友情と興奮を呼び覚ましています。

       長野オリンピックの聖火は1997年12月にギリシャで採火、1998年1月6日より全国を巡回します。ルートは3つ。北海道をスタートとする「東日本ルート」、沖縄をスタートとする「西日本・日本海ルート」、そして鹿児島をスタートとする「西日本・太平洋ルート」です。これらは46都道府県すべてをリレーして最終ゴールの長野県を目指します。
       1月23日からは引き続き県内の119市町村をすべて巡回し、2月6日に開催地・長野市へ到着。集火式を実施し、翌2月7日に開会式会場へ運ばれ、高さ約30mの聖火台に点火される予定です。

       歴史ある私たち六稜同窓会としても、記念すべき聖火リレーを清水氏とともに楽しみ、今回のオリンピックを応援しようではありませんか。

       最後に…本信は小野祐路(76期)、今城文雄(78期)、谷卓司(98期)、野添憲三(友情協力)、そして橋本泰明(77期)の取材でお届けしました。


    Last Update : Jan.16,1998