reporter:近藤一司(87期)
場 所:浜離宮朝日ホール(築地)
ピアノ:山田武彦
演 目:M.ラベル/ヴァイオリンとピアノの為のソナタ「遺作」
F.シューベルト/幻想曲ハ長調
武満 徹/ヴァイオリンとピアノの為の「妖精の距離」
H.W.エルンスト/練習曲第6番「庭の千草」
S.サンサーンス、E.イザイ/ワルツ形式の練習曲作品52の6に基づく奇想曲
入場料:3,500円(全席自由)
552の座席数のうち、7〜8割は埋っていたのではないでしょうか。お客の年齢層は幅広く、けっこう女性が多く目についたのも…彼の甘いマスクによるところが大きいのかも知れません。20代の若さで細身の体ながらエネルギッシュな演奏で、はじめに2曲、20分休憩のあと、続けて3曲、アンコール2曲で計2時間弱の公演でした。
「庭の千草」とアンコールの2曲目(クライスラーの前奏曲アレグロだったか?)は昔わたしも弾き覚えがあり、どこか懐かしく、忘れていたものを思い出させてくれる好演でした。アンコールの前に一言ずつ挨拶をされたのがフレッシュで印象的な新進気鋭のヴァイオリニスト…21日には地元、大阪での公演も控えており、非常に楽しみなところです。
なお、エリザベート王妃国際音楽コンクールは、ベルギーで開催される大変権威あるコンクールのようで、彼は今年6位入賞されたとか。われら六稜が誇る、期待の新人です。