reporter:谷 卓司(98期)
場所:ギャラリータナカ
大阪駅前第2ビル1F(Tel.06-341-5500)
出展者(敬称略、みなさん49期):
【油絵】大沢安秀、扇谷謙太郎、膳 隆造、木村 規、中村 弘、西尾守成、西沢壮介、藤本行一、三枝幸次郎
【仏像彫刻】松分富左右良
【書】西沢壮介、大沢安秀、大原増一、大森敬一
【写真】中西 均、中村 弘、庄 英男
【版画】小笠原彰祐
【ピアノ(BGM)】田崎四郎
先輩をつかまえて爺サン呼ばわりとは失礼はなはだしいが、決して昭和49年卒業の会ではないのである。平均年齢80歳の…49期の大先輩たちが温かく迎かえ入れてくれた。半世紀も歳の隔たった先輩から電子メールを戴いたのは、ボクも初めての体験であったが、残念ながらメールの主は不在であった。
一線を退いた悠々自適の先輩方がグループ展を始めたのは8年前。毎月第3土曜日には梅田の蕎麦屋に結集するという仲良し49期の中に、長く北野でお世話になった美術科の中村弘先生が居られた。
「ナカムラに月2回、みんなで豊中の公民館で絵を習ってンだ」とは幹事の西沢壮介氏。そういえば何を隠そう、このボクは中村先生が最後に北野で教鞭をとった教え子の一人なのである。天王寺の展覧会にポスターを出展してくれた想い出は今も忘れない。
「みんなボクの作風に似てくるのは…教え方が悪いんだヨね」と中村先生は自嘲されるが、なかなかの力作揃いである。「絵も写真も、書も木彫もあって…ほかに無いンじゃないかナ?同期だけでこんな展覧会をする期なんてね」
「ボクらが十三校舎初の入学生なんだよなァ…」堅牢なその校舎も、近く建て替えが予定されているが、六稜スピリッツは今もこうして卒業生の心の中に強い絆を結んでいる。