六稜NEWS-090613
六稜トークリレー【第65回】
「文武両道〜北野ラグビーで培ったもの」
三好郁朗さん@70期、下平憲義さん@90期、牟田至さん@102期
reporter:林 一三さん@69期
(“69CC”=同期会MLへの投稿「北野ラグビー部とサッカー部」を転載)
司会進行は 梅本さん@89期
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6月の六稜トークはご存知のとおり、「文武両道の北野で学びラグビー精神を培う」のテーマで3人のラグビー部OBによる文字どおり「トークリレー」でした。
今回は珍しく69期は私一人でしたので、独断と偏見で概要と私(サッカー部OBである)の感想などを報告します。寒川さんが紹介された新聞記事をまずご覧ください。六稜トークをマスコミが取材するのは初めてのことだとおもいます。中学の先生やラグビースクールの関
係者も出席しておられたようです。
◎六稜ラグビー部は、野球部とともに歴史と伝統に輝く運動部で大阪、関西は勿論日本レベルでも協会役員を多数出し、全国レベルの選手監督を輩出している名門です。にもかかわらず現在の部員は3年生が3人、2年生が4人そして1年生は0人で15人には程遠く練習試合をするにも他校と合同チームを組まねば出来ないのだそうです。我々の時代も秋になって3年生が引退すると純粋部員だけでは15人には達せずサッカー部の櫻井氏も応援メンバーとして協力していました。
今年は経験者の先生が新しく就任されたので新時代が開けるのではないでしょうか。大学や実業団で活躍しておられる先輩も多いようですから。
◎六稜サッカー部も、60年以上の歴史はありますが残念ながら現在までのところ、府の代表になったことはないし、日本代表選手も輩出しておりません。50年前とは様変わりで最近はサッカー好きの少年がちまたにあふれ北野高校にも沢山入学します。一流の選手はいませんが一学年30人という年もあります。でも輝かしい歴史がない(OBとしては恥ずかしいかぎりです)ためか指導者に恵まれず、公式戦で「BEST16」になかなか到達しそうにありません。ドングリの背比べの中から脱出するのはなかなか難しそうです。部長/監督の先生は休日もなく練習試合につきあっていただいていますが。(時代が変わって、練習試合のアレンジも試合にでるメンバー選びも先生が自分でやられるようです。)
◎三好郁朗さん@70期(京都大学仏文)
「ラグビーとフランス文学」という高尚な整然とした大学教授らしい講演。久しぶりに天王寺高校定期戦に勝った時に思わずはしゃぎすぎて中島先生に窘められ「ノーサイドの精神」を教わった。
◎下平憲義さん@90期(同期下平圭助さんの甥。京都大学/神戸製鋼)
ラグビー3兄弟の長男の子息(3人の息子はみなサッカー好きとか)。
・自分の可能性を信じて、自分の殻/限界/壁を破ったところに感動と満足感がある。高校3年生の時に「高校日本代表」の主将としてオーストラリアに遠征(監督はかの有名な伏見工高の山口先生)
・チーム力=体を張った個人力+仲間を信頼する和の組織力
・苦しい共通体験から生まれた深い絆と友情
・「岩田天晴くんを救う会」(父が北野、京大のラグビーマン)心臓移植が必要な難病で長門さんが69会のみなさまにも募金を呼びかけられましたが、日本全国のラグビー関係者の支援で必要金額が集まり、米国での移植手術が成功し療養中で早い時期に帰国できそうとのことです。
◎橋下知事もDVDで参加(100期。3年で全国大会出場、ウイングで長距離独走しトライ)。
・追試の常連だったが、勉強もラグビーも死ぬほど意気込んでやることなし。
・「変革と挑戦」が必要。合宿ほどしんどいことは、社会人になっても先ずない。
◎牟田至さん@102期(関学/サントリー。07年関学監督に就任。08年、51年ぶりに関西学生リーグで優勝。土、日だけの公式資格なしのサラリーマン監督)
・学生たちが一体感をもって頑張ったから優勝できた。私立大学の運動部は半ばプロ化している。「ラグビーが全て」の部員が多かった。部員120名。
・シーズン前のミーチングで「タックルの出来ない者は試合に出さない」と宣言したので、何を一生懸命やるべきか明確になり、前年の相手チームにとられたトライが07年:33から08年:10に激減し、優勝につながった。「夢/想い」の重みを実感。
・一生つきあう友達
Last Update: Jun.16,2009