六稜NEWS-080607
六稜トークリレー【第53回】
「カジノ経営の面白さ〜ラスベガスから見たアメリカ社会」泉祐彰さん@68期
reporter:南 友規@109期
6月7日(土)、68期の泉祐彰先輩のお話を聴きました。日本人として唯一現役のカジノ経営ライセンス所有者とのことで非常に楽しみにしていました。
カジノの話は無論興味深いものでしたが、それより一層面白かったのはラスベガスや米国の文化的特徴に関するお話や、ギャンブルというものに対する日本人の考え方についてのお話でした。
具体的には、例えば下記のようなことをおっしゃっておられました。
- 1990年頃、わずか1週間で500人の従業員が集まったこと
- ラスベガスの都市圏では195万人の人口に対して政治家(議員・首長の両方を含む)が35人しかいないこと
- ギャンブルは「スリルや興奮を消費するエンターテイメント」だという考えが米国では普通だということ。カジノで手持ち予算を全てなくした後、「あ〜楽しかった!」と思うのが普通の米国人の感じ方だということ。
1は、若輩の自分が知る限り、日本では考えられません。ちょっと極端な例なのかもしれませんが、米国の労働市場がどんなものか垣間見えます。
2も、日本と比べると面白いです。たとえば大阪市は265万の住民に対して90人の政治家(議員89人)がいます。政治家一人当たりの住民数では、ラスベガスは大阪市のおよそ1.5倍なのです。政治家一人当たりのカバーする土地面積では無論米国の方が大きいでしょう。土地が広く多様な民族の住む米国の方が多数の議員が必要だろうに、なぜ日本の方が多いのか?と考えさせられます。
3についても、現地で経営をなさった方からお聞きすると非常に説得力があり、米国と日本の文化的差異について改めて強く認識させられました。
こういった貴重なお話が気軽にきけるのも六稜同窓会ならではでしょう。
次回も、日本の人工衛星開発に携わっている先輩のお話が伺えるとのことで、今から楽しみです。
Last Update: Jun.10,2008