「光学ものづくり」から宇宙へ 〜石川 勇さん@71期 7年7月7日七夕 reporter:岸本(大東)美香子@98期 私にとっては久しぶりの北野高校。六稜会館のお披露目以来です。 私が通っていた古い煉瓦の建物は、時間とともに威厳が増していくような重厚な感じでしたが、平成になって建てかえられたコンクリート打ちっぱなしの新校舎は経年変化で所々黒ずんでいたのが少し悲しく思われました。 石川さんのお話では、当時の北野は“優秀でがり勉タイプが多い学校”というイメージが強かったらしく、ものづくりに熱中していた石川さんは少し異色の存在であったとのことでした。 ものづくり、特に手仕事は地道な労働であり、スピードが求められる昨今では敬遠されることのほうが多いのかもしれません。ですが、機械に頼るのではなく、人の手で時間をかけて物を作り出していくという行為は本当にすばらしいことだと、石川さんの実直なお話ぶりを聞いていてつくづく思いました。 | |||
98期生も今年で早や40歳。孔子曰く“不惑の年”で、自分の進む方向に確信が持てる年なのでしょうが、今や女性の平均寿命は80才以上、ちょうど折り返し地点です。これからも、いろいろ迷うこともあるでしょうが、「興味あることに挑戦していこう!」という元気を石川さんのお話からいただきました。 お話の後には校舎屋上にある六稜天文台の望遠鏡を覗ける機会が設けられていたのですが、残念ながら時間がなく、後ろ髪を引かれつつも六稜会館を後にしたのでした。 十三の駅前では、これまた懐かしい喜八洲に寄り、味も大きさも横綱級の「力士最中」をお土産に買って家路へと急ぎました。 |