六稜トークリレー【第33回】 「爺の遺言〜戦争に捧げたボクらの青春」 三砂栄次さん@48期+津田禎三さん@51-53期 reporter:森田訓子(尼崎市在住) 私は北野出身じゃありませんが友人と初参加させて頂きました。道中、少々不安でした……が会館に入ると万感の「惜別の歌」が静かに流れ、和らいだ雰囲気が漂い……気後れもせず自然に場に馴染んでいました。 ☆こんなフィルムあったんですかーーー!心が震えました〜〜〜。
昭和11年当時撮影のフィルムだそうで、軍事教練が題材で長田野演習場に向う学生さん達を収めたものでした。先頭に校旗を掲げ、銃を肩に整然と行進する北野生……。町並をぬけ野辺をすぎ演習場に向って唯ひたすら黙々と行進する後ろ姿をカメラは延々と追っていて私はもうココでセンチメンタル。 「この子達はここから戦争に続く道の一歩を踏み出したんやわ…歩かされて行ったんやわ…」と独り言 センチメンタルの絶頂は教官の指揮の下、地面を這い、伏せ走り、銃を撃つ突撃模擬戦闘演習でした。齢16ぐらいの子達が銃を手に持ち無邪気に無心で演習をこなしている様子に心が震えました。この子達、こののち“御国のためにと国に命を捧げて本当に本当の戦争に身を投じる運命が待ち受けてる”とは予測すらしていなかったでしょうに……。本当に胸痛むシーンでした。 ☆最も印象に残った事〜津田先生の「我が青春に悔いなし」 はにかんだ様な素敵な笑顔と潤んだ瞳で力強く「御国のために尽くした。されど我が青春に悔いはなし!」と晴れやかに結ばれました。今も素敵な笑顔と共に耳に焼き付いています……。今の若い人達は戦争の大罪ばかり追求し爺様の戯言と云うけれど、生の声に耳を傾け共感して欲しい、とこんな機会がある度に思い感じてしまいます。どんな理由はあろうと戦争は絶対やってはならないと強く祈念する一人として……。 | ||