私達66期生は、昭和26年入学、昨年春で卒業50周年を迎えた。入学当時は講話条約も締結されておらず、新しい教育制度が始まったばかりで、衣食住ともに貧しいかったが、よき先生方に恵まれた心豊かな楽しい北野高校生時代を過ごせた。社会に出てからは、産業戦士として戦後復興、経済成長に大いに貢献した世代であるが、いつしか古稀を迎える歳になった。
幹事はクラスの持ち回り制で今年は3組の仲庭成和君と蛭川昌が担当することになった。今回は66期記念誌の出版と並行して準備を進め、10月28日(金)に「ホテルグランビア大阪」の「名庭(ナニワ)の間」で開催し、92名の出席者があった。会は12時に蛭川の司会で始まり、クラス委員の西尾大次郎君の挨拶、学年理事の北野禎三君の乾杯の発声で会食が始まり、今田弘君の東京六稜会の紹介、会館運営委員の奈木進君の六稜会の行事の紹介、記念誌表紙に旧校舎の挿絵を描いて頂いた小森裕三君等出席者等の近況報告の後、記念誌『咲古稀』(卒業50周年記念号)が配られ、水野(中川)瑛子さん、奈木君から出版までの舞台裏、苦労話について語って頂き、その頃には、あちこちで高校生時代の思い出話に花が咲き、会場は大変賑やかに盛り上がった。
今回は座るテーブルはくじ引きで決め、テーブルごとに集合写真を撮り、名前を記入した全員の写真を送るという企画は、大成功であった。会はあっと言う間に閉会予定の15時を過ぎ次回幹事の松本充弘君の挨拶、仲庭君の閉会の挨拶、恒例の松岡茂雄君の指揮で校歌を合唱して同期会は盛況裏に終了した。
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★記念誌表題「咲古稀」の謂われについて
本来は「卒業50周年記念誌」とすべきものであったが、丁度70歳を迎える歳となり、主題を"古稀 "とすることにした。
この古稀に花を添える言葉として有志関係者の知恵者から「古来稀なるこの歳まで生を受けることが出来、第2の青春を迎えられたことを慶び、寿ほぎ笑おうではないか…」となり、それなら「花を咲かせて実を結ぶ」意味を込め、"咲"と言う字に願いを込めて、この文字を『わらう』とした。
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記念誌は、学年理事の北野君、水野さんと奈木君等有志奉仕者が中心となり、約1年近くかかって、原稿集め、資金集めに奔走し出来あがった貴重な作品です。表題は「いわれ」に記されている様に我々の願いを込めて『咲古稀(古稀にわらう)』と決めました。投稿者は締め切り日が近づくにつれて増え、63名の玉章が集りました。遥々とハワイから『青春の日々』を綴ってくれた関口(津村)愛子さん(元トリオコイサンズ)のもの、当時の『六稜新聞』の記事等もあり、当時の諸々の出来事を初めて知る事となり、往時を偲ぶ何よりの縁(よすが)となりました。これを機に、旧友同士の交流が益々盛んになる事を祈念致します。
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