六稜ト−クリレ−【第22回】 「ほむら野に立つ〜私を救った北野生」広実輝子さん
reporter:辻村善生(90期)
私は、戦後生まれの人間ですが、今は亡き母から、岡山大空襲の時のことを、当時小学生で風邪をひいて防空壕の中で苦しんでいるところを、あるおじさん?から“そんなところにいたら焼け死ぬぞ”と引っ張り出されたらしく、高熱にもかかわらず今は亡き祖母と逃げ惑う中、機銃掃射に攻撃されるも九死に一生を得たと聞かされておりました。勿論、生家は焼夷弾で全焼、その防空壕に残った方々は老若男女皆様、悲惨な最期を遂げられたとのことでした。 広実輝子さんの戦争体験談を拝聴して、亡き母も同じ体験をしたのだと感慨に咽び泣きました。さて、現在に至っては、テロそして戦争のロボット・IT化などいまだに平和な世の中ではありませんが、戦後生まれの我々は、この戦争という事実を責任をもって後世に伝えていかなければならないと改めて痛感致しました。戦争は忘れた頃に再び起こるものであれば、戦争を未然に防ぐ為に。国を超え、民族を超え、平和の為に。 |