六稜NEWS-050409
    六稜六四会総会
    あれから50年!

    reporter:中尾耀子(64期)

    時間ギリギリに到着し、急ぎ足でレトロなレンガ造りの中央電気倶楽部の3階に上がるともう会は始まる所、中央前方のステージを囲むように立つ大勢の高齢者のうしろ姿に「エッ」っとほんの一瞬でしたが部外者みたいに立ちすくむ感じでした。が、すぐ乾杯!となり30秒もしないうちにその輪に吸い込まれた私です。


    長いブランクの後、大変だ、もう40だと大騒ぎした卒業以来久々の再会(たしかホテル阪神での)から、更に30年が過ぎてしまったとは!
    12歳で旧制中学&高女に入学した昭和21年、その後否応なしに共学の新制高校併設中学3年に放り込まれて、戦後激動の嵐にもまれたローティーンの我々でしたが、過ぎてみれば多感な思春期の4年間を他学年より1年長く共有できたラッキーな学年だったという他ありません。
    隣の京都や兵庫ではいくつもの公立学校が併合されたというのに、不思議に北野・大手前の名も実も歴史も残され〜、校歌も校章も同窓会も変っていないなんて厳しい戦後の教育改革の中では[ありえなーい]幸せだったといえるでしょう。



    だから64期はまさに純粋に北野64期なのです。同期の書道達人下和佐君の見事な「祝平成17年六稜六四会総会」の横断幕が楽しいさざめきを見守り、水泳部中井君の軽妙な司会で宴は進みました。

    特筆すべきはわが石田千代之輔先生をお迎えして先生が昨年お受けになった瑞宝章綬章のお祝いが出来た事でした。初めてお世話になった頃、先生はまだ花の独身!でも14〜15歳の我々から見るとやはり大人、年長者の雰囲気を持っていらっしゃいました。今では一見して先生と我々に年齢の差があるようには見えません。それだけ先生がお若いわけでほんとに嬉しい事です。
    2枚用意されていたもう1枚の幕になんと皆で楽しく寄せ書きまでしました。

    宴の終わり恒例の校歌斉唱は、これ又同期のシャンソン歌手川島君のリードでビシッと決まったのは言う迄もありません。




    脚本家で大活躍の土井さん、「リフォーム」を造語した元祖森(南海子)さん等等多士済済な64期、まだまだいけます。

    男子79名、女子36名の出席数はほぼ2対1の割合ですが前は男子の比率がもっと大きかったのでは? 男子頑張れ!(そうそう、今回初参加の槌田君、中身は全く変っていませんでしたね。)


    75歳迄を高齢前期と言うそうですが、ローセブンティーはなかなかいいお年頃です。50年前には見えなかったものが見え、言えなかった事もさらっと言えてしまうのですから…。実年齢は争えず、立食パーティーがチョッとこたえたりはしますが、日々少しづつは前向きに生きる努力を積み重ねて、このゴールデンエイジの現状を維持しながら又再会したいものです。
    この日のためにいろいろとお骨折り頂いた川本会長、岩田氏、学年理事、64会幹事の皆皆様!本当に有り難うございました。最後になりましたが98期谷君のカメラ撮影ご協力に一言お礼申し添えます。

    Last Update: Jun.14,2005