昨年末に、何気なく六稜Webを開いて2月度の六稜トークリレーで木戸先輩の話が聞けると知り即参加を申し込んだものでした。 
 
木戸先輩は野球部で活躍されていたと紹介が有りました。いま少し補足しますと、夏の全国大会予選応援に藤井寺球場へ向うバスが大和川堤防から水田に転落した事件の年度の「三番センター」で活躍されベスト4まで進出したチームの主力選手でした。先輩は岸和田から、私は一年生で、難波からの通学との縁で練習後常に一緒に帰宅し、野球以外の話もいろいろご指導いただいたことが昨日のように思い起こされます。 
 
今回の話は世界各地、幅広い分野での豊富な体験に基づいた現代への警鐘を紹介いただきました。非常に多くの事例並びに多岐にわたる「世相を切る」ご紹介がありましたが、私にとって印象的だった事柄を紹介させていただきます。 
 
[「終戦」→「敗戦」、「進駐軍」→「占領軍」] 
冒頭に、用語表現の誤りが今の日本の荒廃を招いているとの説明がありました。即ち、「終戦」ではなく「敗戦」、「進駐軍」ではなく「占領軍」を使うべきだったとのことでした。用語が曖昧に使われることにより一億総懺悔となってしまい国としての責任所在を明確にしなかったことが戦後日本の諸問題に尾を引いているとの見解でした。 
 
[権腐十年] 
今の日本では、政治・教育・行政・企業・マスコミなどどの分野でもカリスマ的リーダーでの悪さ加減が噴出している。「権腐十年」との言葉があるそうで、権力は十年続くと腐敗してくる。それは真実から遠い情報で物事を判断するようになるからであろう。 
大森実のジャーナリズムに見られるように、権力に妥協せず真実を貫く強い姿勢が各界のリーダーに期待されるところである。 
 
[今後の日本の課題] 
「2025日本の死」との書籍が出ているが、2025年に日本が死なないためには、 
  *リーダーの意識改革 
  *教育の充実 
の二点が不可欠である。前者については真に必要なことは何かを判断できるリーダーへの脱皮、後者については60年経過し荒廃した人心をもとに戻すには60年掛かるとか。 
 
[所感] 
ご紹介の有った事例は岸和田のダンジリでの血湧き肉踊る闘争心、六稜での反骨魂がベースになっての諸活動の結果であったのかとの思いで拝聴した次第です。 
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