reporter:河渕清子(64期)
『第一部』は“なにわことば代表世話人”中井正明さん(64期)の挨拶の後、レギュラ−ゲストお二人の3分間卓話に引き続き、ホンモノの「船場ことば」のお手本として、地唄筝曲の人間国宝『菊原初子さん』が、亡くなる前(100歳)英国BBCの取材を受けてお話をされた時のビデオ映写(抜粋)があった。「芸論」に「人生観」を織り交ぜた雅味のある流暢なお話しぶりは、お歳を感じさせないばかりでなく、「なにわことば」の真髄に触れる思いがした。全編を通して聞けなかったのが心残りだったが…。
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道修町の少彦名神社参道にある「春琴抄の碑」の文字は彼女の筆になるものだが、その翌年に亡くなられこれが絶筆となっている。
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また「間違った大阪辯の使い方」の一例として、今回はテレビコマ−シャルの「くっさないマイルドセブン」が取り上げられた。「くっさ」は単独の大阪辯で「くっさない」とは活用しないから明らかに間違いである。
終わりに三島氏は、あるフランス人も云っていたが、今の日本人は外来語を使い過ぎである。古いものをどんどん壊して新しい語を使っている。日本のイメ−ジが崩れていくようで残念…と。 言葉は文化である。古き昔の「ことば」を懐かしむだけに留まらず、失われて行く文化を再認識して未来に伝えて行くことこそ重要ではないだろうか。と結ばれた。
最後に中井さんの打つ拍子木に合わせて一斉に「正調・大阪手打ち」で締めてお開きとなった。散会21時。
※ 例会「なにわことばのつどい」は毎月28日18時より(ただし8月はお休みです)、東梅田の「フォンテンブロ−(TEL:06-6313-0585)で開催しています。どうぞお気軽にご参集ください。「なにわいろはかるた」も発売中。