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reporter：佐野憲一(98期)
同期（98期）の藤部明子さんの写真展に行ってきました。彼女とは、3年5組、薮田先生（数学）のクラスでの同窓です。あいにく、ご本人に会うことはできませんでしたが、ゆっくり鑑賞し、写真集も買ってきました。

はじめ、『The Hotel Upstairs』ってなんじゃいな？と思ってました。それは、レジデンシャルホテルといって、一般旅行者向けのものではなく、いわゆる低所得者・長期滞在者向けの格安アパートのことでした。サンフランシスコのノースビーチ付近のものだそうです。

藤部さんの写真は、そこに住む人々やその部屋の日常を、独特の感性でクローズアップしています。 売れない画家、元ミュージシャン（今はひきこもり）、ニカラグアからの移民など登場人物は実に多彩、彼女がどのような感性でとらえ、どのようなメッセージを送ろうとしているのか、私の言葉では表現しきれませんが、1枚1枚、非常に強い印象を残す作品でした。

家に帰ってじっくり写真集のあとがきを読んでいると、藤部さんの顔や声が浮かんできて、この上なく懐かしい気持ちになりました。