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reporter:河渕清子(64期)
10月22日(水)より6日間ビスクド−ル作家近藤喜治さん(55期)の第6回個展が、今回も池田市の市立ギャラリ−「いけだ」で開催された。
「ビスクド−ル」とは頭部が磁器で作られた人形のことで、約100年前、フランスの天才作家ジュモ−やブリュ−の工房で作られたものが、現在でもみずみずしい魅力を持っていることからその保存性の高さが高く買われ、現今でも大人のための芸術品として珍重されている。
世界中の人形作家と交流のある近藤氏(六稜WEBでは“近藤仙人”の愛称で親しまれている)は既に358種類の顔型を作られているが、500種類を目標に今も尚製作に励んで居られる。展示場にぎっしり並べたれた和・洋人形たちの顔はどれといって同じ表情のものは無く、見る人の心をやすらげてくれる。
近藤仙人が「人形は生きている、その一つ一つからオ−ラが来てる」と云われるように。
人形の衣装デザイン・縫製は奥様の担当。ガラスの目玉はドイツから、衣装の布地はフランスから買われているそうで、色合い、材質とも日本では見られないような感覚のもの。「この人形にはどういう衣装を…」ということではお二人でよく議論されるそうだが、内助の功は勿論、美人の奥様を伴侶とされてる近藤仙人は今なお、お元気でお幸せそう。
「マタイ伝25章40節」のみ私は信じている、と云われる近藤仙人は「あなたは私である。神が皆平等に分け与えたもの」ということがここには書いてあると云われ、「今が最高に幸せ」だと信じることで幸せがやってくるものだ、との人生訓を賜った。
個々の「人形」についての説明を承ったあと、お茶・お菓子をいただきながらのお話がおもしろく、一時間以上もビスクドールと仙人の世界に浸ってしまったようである。
お別れする前には私たちレポ−タ−に夫々気に入ったお人形を抱かせてもらい、カメラにおさまるというお土産付きだった(笑)。
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【参考】近藤喜治氏ホ−ムペ−ジ
http://village.infoweb.ne.jp/~fwin5619/