reporter:徳岡浩二(92期)
文化の尺度でもある建築が、中身のない器、箱物と表現される事に常々憤りを感じていましたが、それが利用され、本来の目的である交流の促進や心のよりどころとして役立たなければそういわれても仕方ありません。果たして会館は生かされました。出会いあり感動あり、空間には歌声が響き(過ぎ?)、笑顔で包まれたのです。確かに会館は使われ、役に立ったのです、初めての利用にもかかわらず。
いろいろ大変でしたが意味のある建築であることが立証されたわけです。しかしこれからが始まりです。今回をベースにさらに良い企画をして会を活性化し、北野に、同窓会に入って良かったと思える機会をもっともっと提供し続けることで、ここに縁あって集う人々が日々の生活での癒しや仕事の励みにしていただければ、きっと交流の輪は大きく広がるでしょう。
会館は同窓生の良き交流を育むきっかけであって欲しい、そうあるべきと願い続けてきました。建設や寄付を巡り、いろんな不協和音もありましたが、仲良くなるための会館創りで、もめるくらいなら最初からやめとけばいいのに、という思いでしたので、この日の感激は格別でした。本当に苦労された事務局の皆さん、建設委員、工事関係者の方々の努力も少しは報われたのではないでしょうか。
パネリストの皆さんはそれぞれ困難に立ち向かいそれを乗り越えていく六稜魂を持った人たちでした。そしてイベントを支え盛り上げてくださった方々、このように立派な先輩後輩、友人達と時を過ごし、場を共に出来た事を誇りに思います。