六稜NEWS-030222

    内藤伸彦展2003


    reporter:谷 卓司(98期)


      今年のテーマは「青」。持ち味の岩絵の具(日本画に用いられる顔料=鉱物の粉で、膠で溶いて絵の具とされる)の質感に加えて、陶芸の泥やジェッソ(油絵に用いられる下地剤の一種)などを巧みに織りまぜた、さまざまな表情の「青」の線がキャンバスの上を交錯していた。

      「透明感や立体感など…かなり意識的にコントロールできるようになった」自らの表現を構成するために、素材から創り出すあくなき姿勢は、画家内藤の変わらない基本姿勢といえよう。「線と線が織りなす重層的なイメージが今年のテーマ」とも。

      大阪市西区西本町の信濃橋ギャラリー5にて。


    Last Update : Feb.22,2003