Reporter:河渕清子(64期)
今回の講師は、料亭「花外楼」【かがいろう】の大女将、徳光清子さん。徳光清子さんは、昭和14年大手前高女卒後、大阪府立女専英文科卒、教師経験もお有りという才媛の元4代目女将さんである。
(註)「花外楼」
明治8年大久保利通・木戸孝允・板垣退助・井上馨・伊藤博文の5人による立憲政体へ向けての大阪会議が、北浜にある「花外楼」で開かれた。当時の屋号は「加賀伊」と云ったが、会議の成功を喜んだ木戸孝允が「花外楼」の名を贈ったという。
今回はこの会の常連出席者に、大手前高女OG、六稜OB・OG生の顔も加わり大広間も一杯で廊下にはみ出るほどの盛況振りだった。
戦中戦後を乗り切って現代に生きる女性の逞しさは、はんなりした含蓄あるお話の中にも滲み出ていたように思えた。
火輪如矢截波還 一帯陰烟潮水斑
千里鵬程無寸碧 舷頭始見馬関山
の家宝の掛け軸が掛っていたのも印象的だった。
休憩時間には既に上演された花外楼をモデルにしたお芝居「花の川」のさわりを劇団ASUKAのお二人による音響入りの台詞読みなどで賑わった後、再び徳光さんへの質問などあり、16時半頃盛会のうちに散会。