隔年に一度の六稜六四会。両親の兄姉の世代の先輩方に、ボクはどういうわけか覚えが良くて(思えば120周年の「第九」以来のことだ…)今年も「取材」の名目で御馳走のオコボレにあやかることになった。
司会の中井正明氏の軽妙で優しい大阪弁が、和やかな雰囲気に興趣を添える。定刻(?)に始まった総会には老若男女(…おかしい。みなさん同期のハズなんだけど…笑)120人を超える人々が集った。盛況である。中央電気倶楽部(北区堂島浜)という会場もまた…北野の旧校舎に負けず劣らず、趣のある古の建築物である。
はじめに物故者への黙祷。この辺りは…さすがに98期ではピンと実感がこない。一緒に頭を垂れる。そして、六四会会長・川本晴男氏の挨拶。「老いてますます活発に人生を楽しむ…われわれ世代のことを『オパール族』というんだそうです。Old People with Active Life …OPAL。存分に楽しみましょう!」知人の受け売りだと照れ隠しに断わりながらも、なかなかの名言。御本人が一番実践しておられるようだ(笑)。
そういえば作家の赤瀬川源平は、歳を重ねることを『老人力』とポジティブに言い表していたっけ。ボクもこのように前向きで魅力的な人生を送れたらと思う。
続いて、総会の議事2件。
前同窓会事務局長の山元一夫氏が新六稜会館建設募金について「募金速報がホームページで毎週発表されていますが、この40日の間に総額100万円を超えた期は5つ。64期もその中の一であり、みなさんの高い母校愛が現れたと思います。引き続き『年収の1%』あるいは『孫の小遣いを今年だけ少し削って…(笑)』みなさん全員の厚い協力をお願いしたいと思います」と要請。
二番目の議事は再来年の「50周年記念総会」の是非。これまた司会進行の中井氏の軽妙なトークの中で、あっという間に満場一致で可決された(笑)。
乾杯のかけ声は同窓会学年理事を務める北村芙佐子氏。『北野に初めてきた女生徒たち…』で御存じの方も多いと思う。「Carpe diem!」ラテン語だそうだ。英訳すると「Seize the day!」
それでも動詞が分からなかったボクは(笑)…後でこっそり意味を尋ねた。「Enjoy the present!(現在を謳歌しよう!)」ということだそうだ。あぁ、我ながら恥ずかしい語学力。同じ北野を卒業したとは思えない。
入る穴を探す間もなく(笑)、懇親会に突入。そういえば六稜楽友会・会長の家近正直氏も、往年のシャンソン歌手・川島弘氏も…みんな六四会のメンバーだった。道理で顔なじみ(?)の先輩が多い。やはり(少なくともボクにとっては)120周年の「第九演奏会」は、世代を超越した友情の絆を結ぶ格好のイベントであったと思う。今度の130周年には、またどんな催事が展開されるのか…愉しみでもある。
どうせ残る料理(笑)…とはいうものの、一応は遠慮しながら(!)…呼んでくれた河渕清子氏と一緒に、隅のほうで目立たないように、かつ、シッカリと御馳走をいただいた後…最後に5Fの講堂に移動して記念写真撮影。「早よせな…陽が暮れてまうぞ〜」もたつく写真屋さんに飛び交う野次は…まるで高校の修学旅行生と変わらない(笑)。
さすがに…一緒に写るのは憚られたので、手持ちのデジカメで「場繋ぎ」を1枚!ただし、これはフラッシュの光量が全然足りなくて、まっくろけだった(みなさん、ごめんなさい)。
最後に川島氏の指揮の下、全員で校歌を斉唱して大団円。中尾耀子氏の閉会のことばで2年後の再会を約束して…楽しいひとときはアッという間に過ぎたのであった。