一 描よ、あなたは強かった
骨迄むせる人ごみを
目玉光らせ爪みがき
縦横無尽にかけめぐり
ひるむねずみを幾十匹
よくこそ退治て下さった二 坊主よ、あなたは強かった
黄色いお声を張り上げて
勝利を誓ったカキクケコ
北野の名誉を背におうて
荒れた泥路幾千里
よくこそ歩いて下さった三 蟇よ、クラゲよ有難度う
幾何も代数も三角も
夜を日についだ教授ぶり
名も銀ばいの活躍に
残る原級の影もなし
よくこそあげて下さった四 あゝ御身等の苦労こそ
二千五百の真心に
六稜魂植えつけて
あの日の授業受けたのは
末は博士か大臣か
よくこそ教へて下さった
「踊り歌」
井原節三(62期)
六二会に出席するにつけ諸兄の御発展をうかがい、在校中の面影を思い浮べ、変らぬ友情を感じつゝ当時の思い出の一つとして先輩・同輩より受けついで来た、踊り歌などを書きとめて見ました。