大阪市に水源地として、桜宮に浄水場ができましたが、人口が増加し、大正3年(1914年)に「柴島」(くにじま)の地に新しい浄水場が作られました。
現在、大阪市の水の半分を処理する能力を持っているそうです。
左後ろに見えるのは、『水道記念館』です。
煉瓦造りの記念館は、「水道の歴史とくらし」「琵琶湖・淀川水系の自然と魚たち」をテーマにした展示などがあります。
建物正面向って左側うらに、淡水魚飼育研究棟もあります。
入場無料ですので、この辺りに来られたら見学されては如何でしょうか。
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柴島浄水場に面した堤防には、十三からの堤防にはない「すすき」の群生があります。
近畿では有名な、三重県の青山高原などではもうシーズンが終わっていますが、ここでは今が一番の見頃です。
万葉集では「尾花」(をばな)と詠まれたりしました。
萩と同じく秋の七草の一つで、以前は、屋根葺き、炭俵、すだれなどの材料にしたり、茎葉を家畜の飼料にもしていました。
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取材した11月10日は、学校も休みの土曜日。河川敷では少年野球の試合があり、夕方帰り支度をして、三々五々家路についていました。
浄水場の西側、淡路の駅の近くまで、阪急京都線に沿って櫻が植わっています。
ここ10年ほどで、名所になりました。4月にもなればボンボリがともり、近所の皆さん方が楽しんでおられます。
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秋の日は「釣瓶落とし」ともいいますが、夏から考えると日の落ちるのが非常に速いですね。
音もなく秋風にそよぐ、すすきがさわやかでした。
5時をすぎると陽は西に傾き、ストンと地平線に沈みましたが、まさに『秋の日は釣瓶落とし』の1日でした。
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ほとんどの家庭に水道があるので、井戸に用いた『釣瓶』についてはご存知のない世代がかなり増えていると思います。それに、井戸があっても、ポンプで水を汲み上げるので、本当の釣瓶という言葉は死語になりつつあります。井戸に、バケツ状の釣瓶を、開口部を下向けに落とすのがこつで、巧く水を掬うことが出来るのです。